高校での人気者の一例.1 [17才の恋話]
生まれて初めてのセックスって、いったいいつ頃にする人が多いのだろう。
まわりの皆に訊いてみたけど、答えは本当に人それぞれだ。
中には「中学生の頃に、済ませてしまった」という人もいる。しかし一方では、三十歳を超えているのに「まだ一度も、したことがない」という人だって決して少なくはない。
もちろん中学や高校の頃に済ませた人たちの中にも「セックスは、本当に愛しあっている相手とだけ行なうべきだ」という意見の持ち主はいる。その子たちの場合、中学や高校の頃につきあっていた恋人が「本当に愛しあっている相手」だと思ったからこそセックスしたわけだ。その恋人が「本当に愛しあっている相手」で後に結婚だとかするところまで至ったという子は、わりに少ないけれど。そこまで行く前に何らかの理由で、その相手とは別れてしまった子が多いみたいで。
しかし一方「結婚する前に、なるべく何人かと経験しておいた方がいい」と唱える人もいる。いろいろな人と、いろいろなやり方を経験してみて、相性のいい相手を選んだ方がいいと言うのだ。
今の私の考えは、その両方の中間といったところかな。もちろんセックスは、なるべく「本当に愛しあっている相手」とするにこしたことはないと思うんだけどさ。自分では「本当に愛しあっている」ものとばかり思っていた相手が、後に実際には決してそうじゃなかったと気づかされることもあるんだし。
だから自分では「本当に愛しあっている相手とだけ行なうべきだ」と思っていても、結果としてそうじゃなくなっちゃうことも決して珍しくはないのでしょうね。
それだけに「本当に愛しあっている相手」と出会えるまでの間、「この人こそ、私と本当に愛しあえる相手じゃないのかな」と思えた人たちと何人かセックスする結果になったとしても、しかたがないと思うの。
そういう人と、思春期の間に一人も出会うことができなくてさ。大人になるまで誰とも一度もセックスをしないままで来ちゃった、という人もいるみたい。
だけどそれだと大人になってから誰かと初めてセックスをした時、判断するのが難しくなっちゃうんじゃないのかなあ。その人が「自分と本当に愛しあっている相手」もしくは「本当に愛しあうことのできる相手」なのか、ということをよ。少なくとも何人かの人とセックスしてみた経験がないと、その相手と自分のセックス面での相性がいいのかどうかも判断できないだろうし。
幸いにと言うか私の場合、高校生だった頃にセックスを体験できたからさあ。そういう人たちに比べると、少しは恵まれた条件にあったんじゃないかと思うんだけどね。
というわけで、ちょっと恥ずかしいんだけど。私が高校時代に初めてセックスをした相手の男の子のことについて、語ることにしよう。
高校で私と同じクラスに、月極君という男の子がいてさ。中学で一緒だった日向君と同じように、わりと目立ったりしちゃってたんだ。
ただし日向君と月極君とでは、どういうふうに目立っていたのかが違うんだけど。
日向君の場合は何て言うのか、天真爛漫にふるまっていてさ。まわりの目を気にしちゃう子たちが多い中で、つい浮いちゃっていたわけでしょう。よく言えば素直に思ったとおり生きているけど、悪く言えばちょっと子供っぽいところもあって。
それに対して月極君の場合も、まわりの皆から少し浮いていたのは同じなんだけど。子供っぽいと言うよりは、むしろ逆でさ。まわりの私たちよりは、ちょっと大人びた雰囲気だったの。
あまり高校生っぽく、いろいろなことに熱くなっちゃったりはしないで。いつでも少し冷めているというのか、どんなことに対してもクールに構えているって感じ。
たとえば中学生や高校生だと、学校の行事に対して一生懸命にがんばっちゃう子は多いでしょう。ちょうど日向君が運動会とかの時、そうだったように。
でも月極君は、それとは正反対。男の子たちの話によると、月極君って運動やスポーツはできるらしいんだけどね。なのに運動会では、どうしても出なくちゃいけない種目にだけしか出なくって。勝ち負けとかは気にもせず、ただ単に「義務をはたしているだけ」って感じなんだな。
(「至福の恋人を探して」より)
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まわりの皆に訊いてみたけど、答えは本当に人それぞれだ。
中には「中学生の頃に、済ませてしまった」という人もいる。しかし一方では、三十歳を超えているのに「まだ一度も、したことがない」という人だって決して少なくはない。
もちろん中学や高校の頃に済ませた人たちの中にも「セックスは、本当に愛しあっている相手とだけ行なうべきだ」という意見の持ち主はいる。その子たちの場合、中学や高校の頃につきあっていた恋人が「本当に愛しあっている相手」だと思ったからこそセックスしたわけだ。その恋人が「本当に愛しあっている相手」で後に結婚だとかするところまで至ったという子は、わりに少ないけれど。そこまで行く前に何らかの理由で、その相手とは別れてしまった子が多いみたいで。
しかし一方「結婚する前に、なるべく何人かと経験しておいた方がいい」と唱える人もいる。いろいろな人と、いろいろなやり方を経験してみて、相性のいい相手を選んだ方がいいと言うのだ。
今の私の考えは、その両方の中間といったところかな。もちろんセックスは、なるべく「本当に愛しあっている相手」とするにこしたことはないと思うんだけどさ。自分では「本当に愛しあっている」ものとばかり思っていた相手が、後に実際には決してそうじゃなかったと気づかされることもあるんだし。
だから自分では「本当に愛しあっている相手とだけ行なうべきだ」と思っていても、結果としてそうじゃなくなっちゃうことも決して珍しくはないのでしょうね。
それだけに「本当に愛しあっている相手」と出会えるまでの間、「この人こそ、私と本当に愛しあえる相手じゃないのかな」と思えた人たちと何人かセックスする結果になったとしても、しかたがないと思うの。
そういう人と、思春期の間に一人も出会うことができなくてさ。大人になるまで誰とも一度もセックスをしないままで来ちゃった、という人もいるみたい。
だけどそれだと大人になってから誰かと初めてセックスをした時、判断するのが難しくなっちゃうんじゃないのかなあ。その人が「自分と本当に愛しあっている相手」もしくは「本当に愛しあうことのできる相手」なのか、ということをよ。少なくとも何人かの人とセックスしてみた経験がないと、その相手と自分のセックス面での相性がいいのかどうかも判断できないだろうし。
幸いにと言うか私の場合、高校生だった頃にセックスを体験できたからさあ。そういう人たちに比べると、少しは恵まれた条件にあったんじゃないかと思うんだけどね。
というわけで、ちょっと恥ずかしいんだけど。私が高校時代に初めてセックスをした相手の男の子のことについて、語ることにしよう。
高校で私と同じクラスに、月極君という男の子がいてさ。中学で一緒だった日向君と同じように、わりと目立ったりしちゃってたんだ。
ただし日向君と月極君とでは、どういうふうに目立っていたのかが違うんだけど。
日向君の場合は何て言うのか、天真爛漫にふるまっていてさ。まわりの目を気にしちゃう子たちが多い中で、つい浮いちゃっていたわけでしょう。よく言えば素直に思ったとおり生きているけど、悪く言えばちょっと子供っぽいところもあって。
それに対して月極君の場合も、まわりの皆から少し浮いていたのは同じなんだけど。子供っぽいと言うよりは、むしろ逆でさ。まわりの私たちよりは、ちょっと大人びた雰囲気だったの。
あまり高校生っぽく、いろいろなことに熱くなっちゃったりはしないで。いつでも少し冷めているというのか、どんなことに対してもクールに構えているって感じ。
たとえば中学生や高校生だと、学校の行事に対して一生懸命にがんばっちゃう子は多いでしょう。ちょうど日向君が運動会とかの時、そうだったように。
でも月極君は、それとは正反対。男の子たちの話によると、月極君って運動やスポーツはできるらしいんだけどね。なのに運動会では、どうしても出なくちゃいけない種目にだけしか出なくって。勝ち負けとかは気にもせず、ただ単に「義務をはたしているだけ」って感じなんだな。
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