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女性に母性を求めるな [読者の皆さんと考える]

なおぼんさんと私は今や介護仲間。
なおぼんさんは夫君を、私は愚父を介護。
(中略)
 ――なおぼんさんのblog「wawabubu(なおぼん)のblog」の「宿り木(1)」の頁に私は先日、上のようなコメントを書かせていただきました。
 すると同じ頁に翌日、なおぼんRさんが次のようなコメントを書いてくださったのです。なおぼんRさん、どうもありがとうございました。

あなたも、介護で大変なのね。
気持ちが折れませんように、無理しないでね。(中略)

 そこで私は翌日、同じ頁に次のようなコメントを書かせていただきました。

なおぼんさん、優しいお母さんみたい。

 このコメントを書いた時に私は、少し心配していたことがありました。
「優しいお母さんみたい」というのは男性が女性に対して言う、最大限に近い誉め言葉です。
 しかし女性の中には、相手の男性の母親と比較されたように感じて気分を害する人もいるようですよね。
 なおぼんRさんの場合は幸い、どうやら気分を害しはせずにいてくださったようです。

 ――当塾の「母との比較を嫌う女性も」の頁に私は先日、上のように書かせていただきました。
 するとその頁に、なおぼんRさんが次のようなコメントを書いてくださったのです。なおぼんRさん、どうもありがとうございました。

尚子です。
そうね、あなたのお母さまと比べられるということまで考えなかったわ。
旦那さんが、ことあるごとに自分の母親は「こうしてくれた」みたいに言われると、げんなりするかもしれませんね。
幸い、うちの旦那はあまり義母さんのことを言わない人だった。
義母さんは、旦那が倒れてから、いろいろ気にはしてくれている。
近けりゃ、お世話にもなるんだろうけど、遠くにお住まいなんでね、介護の手助けは頼めない。
私の両親は、とっくに他界し、子供もいないとなると、限界に近いです。
だからできないことはできないと割り切っております。
また、来ますね。

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母との比較を嫌う女性も [読者の皆さんと考える]

なおぼんさんと私は今や介護仲間。
なおぼんさんは夫君を、私は愚父を介護。
でも私のblogは更新が週1回なのに、なおぼんさんは……
精力的、って女性について言うのは変?

今日は救急車に同乗しました。
そんな日にblogの更新などできず、Commentを書くのが精一杯。

 ――なおぼんさんのblog「wawabubu(なおぼん)のblog」の「宿り木(1)」の頁に私は先日、上のようなコメントを書かせていただきました。
 すると同じ頁に翌日、なおぼんRさんが次のようなコメントを書いてくださったのです。なおぼんRさん、どうもありがとうございました。

あなたも、介護で大変なのね。
気持ちが折れませんように、無理しないでね。
ひとりで抱え込むことになると思います。
奥様かお子様がいれば別ですけど。
私がそうだから。
ひとりの介護は、ほんとつらいものです。
書くことで紛らわせているだけです。
本を読むか、ブログを書くかしか自分の時間がないの。
どこへも行けない。
車を出さないといけないのでお酒も飲めない。
狭い家の中で旦那と二人。
猫が一匹いるのが癒しかな。
この子ももう20歳の老猫ですから、心配事が絶えませんしね。

 そこで私は同じ頁に、次のようなコメントを書かせていただきました。

狭い家の中で父と二人。
病院や近所への買い物しか行けない。
いつ容体が急変するかわからないから酒は飲めない。
でもこれ、この頁に書くべき愚痴じゃないですね。ごめんなさい。

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9番目の夢.33 [20才と31才の恋話]

「まあいいか。敏男が言うんだよ。その、つまり」昇は再び口ごもる。だがここまで言い出しておいて、終わりまで話してしまわないというわけにはいくまい。ようやくの思いで彼は自らのためらいを乗りこえた。「まあ早い話、敏男は今でも夏代のことが好きだっていうんだよな」

「あら、まあ」
 思わぬいきなりの急な話で、夏代もさすがに驚いたようだ。よく口がまわるいつもの彼女らしくもなく、言葉をつごうともしない。ただ黙って、大きくうるんで見える瞳で昇の顔をくいいるように見つめている。

「奴が言うにはさ。いろんな女の子のことを見てきたけれど、けっきょく奴にとっては、夏代ほど好きになれた相手なんて他にひとりもいないんだそうだ」
「それで、いったい私にどうしろと言うの」夏代はようやく昇に、そう訊ねた。

「どうしろとも言ってないよ。敏男も、あるいはこの俺にしたってね。いま夏代に話したような敏男の気持ちを知って、その上ではたしてどうするかってのは、夏代が決めることだろう。敏男だって必ずしも、別につきあってくれって夏代に言っているわけじゃないんだ。つきあっても決してうまくはいかないだろうって、敏男みづからそう言っていたほどでね。ただ夏代の側にその気があるんなら、いつでもおつきあいさせて欲しいとは言っていたけどな」

「敏男先輩が私のことを思ってくれているのは、決して知らないわけじゃなかったの。ただ、今でもそうだっていうのは今日はじめて聞いただけのことで」
「ああ。夏代は昔も何度か俺に相談してきてくれたよな。敏男に口説かれたけど、どうしたらいいのだろうってさ」
「口説かれただなんて、そんなんじゃないのよ」細かい言葉つかいに夏代はこだわりをみせる。「いろいろと親切にしてもらっただけのことで」

「まあ、昔のことはもういいさ。それより夏代、今これからの話をしよう。夏代はどうするつもりなんだ、敏男とのことを」
「センパイ、これは決して私がうぬぼれて言うわけなんかじゃないのよ。それはわかってね」
 夏代がそこまで言いかけた時。頼んでおいた料理が夏代たちの席へと運ばれてきた。そこで夏代はいったん話すのをやめる。
「まあ、この続きは食べながらでも話すことにしようか」

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9番目の夢.32 [20才と31才の恋話]

「それでセンパイ、話っていったい何なの」
 運ばれてきたグラスの水をひとくち含んで夏代が訊く。
「うん。それが、ふたつあるんだ」昇は答えた。「先ずひとつ目は、敏男の話なんだけどね」

 おりから食事時とあって、店の中には客が多い。昇たちのすぐ隣の席でも、恋人どうしと思われる男女のふたり連れが甲高い声で話しこんでいる。どちらかというと、あまり立ちいった話をしやすい雰囲気とは言えないだろう。

 敏男が昇の部屋へ泊まっていった日の数日後。仕事がおわってから昇は夏代を夕食にさそった。夏代に対する敏男と自らの気持ちを、彼女に話してしまわなければと思ったのだ。昇が夏代とつれだって食事に出ることは決して珍しくもなんともない。これまでにも何度か、残業をしてもらった後など食事を共にしたことがある。

「敏男先輩が、どうかしたの」何気なさそうに夏代が訊ねた。
「いや。たいしたことじゃないんだけど」昇は言いよどむ。「この間つぐみたちと会った時、あのあと敏男とふたり飲み明かしたってことは話したっけね」
「どうせまた私の悪口で盛り上がったとでもいうんでしょう」
「正直な話、それも少しはあったな」

 あの夜のことを思い出しながら昇は答えた。そういえばあの後すっかり酔いつぶれた敏男が、自らにつれない夏代のことを昇の前でこきおろしてみせるという一幕もあったのだ。もちろん昇には、はっきりとわかる気がする。それは敏男ならではの照れかくしだったのだろうということが。しかしそんな男心など、夏代のような若い女の子には決してわかってもらえるはずもない。

「やっぱり。ええ、ええ、どうせそうでしょうよ。昇センパイと敏男先輩のふたりがそろったら、私の悪口を言わないわけがないものね。センパイたちなんか、そのまま酔っ払ってアル中にでもなってしまえばよかったんだわ」

 夏代。それは違うよ。敏男と僕はふたりとも、夏代に恋こがれているんだぜ。夏代の悪口を言うどころじゃない、ふたりとも心の中では夏代のことを誉めたたえたい気持ちでいっぱいなんだ。夏代のことを慕い、夏代に憧れてさえいるんだよ。どれほど昇は夏代に、そう言ってしまいたかったことだろう。だがもちろん今の彼にはまだ、そんなことを口に出すだけの勇気などありもしなかった。

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