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14才の頃に歌った曲.4 [14才の恋話]

 14才の頃の私が Beatles の次くらいにその曲を好んで聴いていたバンドは、おそらくPink Floyd でしょう。

 私は27才の時、ミサトに「プロポーズの予告」をしました。そして「今は仕事が忙しいので、結婚のことは考えられない」と言うミサトに対して、次のように頼んでみたのです。
「もしもミサトがスタートの合図を鳴らすつもりになった時はさ。ボクも絶対、そのレースに参加させてほしいと思っているからね。だから出走者の名簿の片隅にでいいから、どうかボクの名前も載せておいてくれないか」
(この件については当塾に掲載された「10年ごしのプロポーズ」の第15章をご参照ください)

 この「スタートの合図」という科白は、Pink Floyd のアルバム'Dark Side Of The Moon' に収められた'Time'という曲の歌詞を踏まえたものでした。
 Pink Floyd の一員だったRoger Waters が作詞した'Time'の歌詞を、私は訳してみたことがあります。その結果は、次のようなものでした。

    Time

退屈な一日の一瞬々々が刻々と過ぎ去っていく
君は時間を無意味に浪費してしまう
故郷の土地をうろつきまわる
何か  もしくは誰かが進むべき道を示してくれないかと待ちつづけて

陽ざしのなかでまどろむことにも
家で閉じこもって雨を眺めるのにも飽きてしまった
君は若いし人生はまだまだ長いんだ
今はまだ時を無駄にしたってかまうまい
だがある日ようやく君は気づかされる
十年の月日が過ぎ去ってしまったことに
いつ走り出せばいいのかなんて誰も教えてくれやしなかった
君は Starting Gun (スタートの合図)を聴きのがしてしまったんだ

追いつこうと走っても走っても
太陽は無慈悲に沈んでしまう
そしてひとめぐりしては
君の後ろに再び現われる
それは昨日と同じ太陽かもしれない
だが君は一日分だけ齢をとっている
息は切れがちだし
一日分だけ死に近づいてしまっている

一年は来るたびに少しづつ短くなっていき
もはや時は見あたりなどしない
企むことどもにも実現されるあてはなく
ページ半分に描かれた線も
静かな諦めのうちに宙ぶらりんとなるのが
英国流のやりかたというものだ
時は過ぎゆき歌は鳴りやむ
もっと言おうと思っていたことがあったはずだが


 14才の頃の私は、ベートーヴェンの交響曲も好んで聴いていました。
 そしてベートーヴェン以外では、チャイコフスキーの第六交響曲「悲愴」も好きでした。当時の私は貧しかったのに、「悲愴」に関しては演奏が異なる複数の盤を買って持っていたくらいです。
 Pink Floyd のアルバム'Wish You Were Here' は冒頭と最後に'Shine On You Crazy Diamond' という曲が収められています。四十数分ほどの作品の最初と最後に似たような旋律が出てくるという意味で、「悲愴」と似ているとも言えそうですね。
 冒頭と最後の'Shine On You Crazy Diamond' がそれぞれ十数分ずつの長さがあるのも、「悲愴」の第一楽章と第四楽章に通じますし。
 やはりRoger Watersが作詞した同曲の歌詞も、私は訳してみたことがあります。その結果は、次のようなものでした。

    Shine On You Crazy Diamond

まるで太陽のように照り輝いていた若かりし日を思いだして
輝きつづけろ  君は狂ったダイアモンド
今や君の目のなかには虚ろな黒い穴があるばかり
輝きつづけろ  君は狂ったダイアモンド
懐かしさと憧れとの間で引き裂かれ  鋼の風に吹きつけられる
あざけり笑われるさすらい人で伝説の英雄で殉教者の君よ
帰っておいで  昔の輝きをもう一度とりもどすんだ

あまりにも早く秘密に通じてしまった君は月に吠える
輝きつづけろ  君は狂ったダイアモンド
夜の影に怯やかされて光のなかでさらし者になる
輝きつづけろ  君は狂ったダイアモンド
気まぐれに身をやつし  鋼のような風に乗る
叫びつづける予言者で画家で笛を吹くとらわれ人の君よ
帰っておいで  そして昔の輝きをもう一度とりもどすんだ

君が誰なのか  近くにいるのか遠いのか誰も知らない
輝きつづけろ  君は狂ったダイアモンド
積み重なった死体の上へすべてを壊し終えた君を葬ろう
輝きつづけろ  君は狂ったダイアモンド
過ぎ去った勝利の影を身に浴び  鋼のような風に旅立つ
勝者でも敗者でもあり真理と過ちをともに見いだす幼子の君よ
帰っておいで  昔の輝きをもう一度とりもどすんだ

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Dark Side of the Moon


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