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仮想の恋愛塾を開設.1 エージェントに頼る [塾頭の経歴]

 無名の作者が書いた小説を商業出版するには、出版社が主催している新人賞に応募して受賞するという手があります。
 ただし「どのような作品を募集しているのか」が、それぞれの新人賞ごとに決まっています。
 その作品の種類や長さによっては「どの新人賞にも応募できない」ということも珍しくありません。
 現に私が書いた「嫉み深い男」や「10年ごしのプロポーズ」のような長さの恋愛小説で応募できる新人賞は当時、一つも見あたらなかったのです。
 ましてや小説でない文章になると、出版社が主催している新人賞の数や種類は、さらに少なくなってしまいます。

 ただし無名の書き手による原稿を出版社から商業出版してもらうためには、もう一つ別の方法もあります。
 それは「その原稿の出版を出版社に提案し、採用してもらう」というものです。
 無名の作者が書いた原稿のうち小説でないものが商業出版されるには普通、この手が用いられます。
 現に私も『「三毛猫ホームズ」の謎』では、この手を用いました。

 出版を出版社に提案する際、すでに書きあがっている原稿を編集部に送ったり持ち込んだりする場合もあります。
 しかし実際の原稿ではなく企画書だけを提示し、出版が決まってから実際の原稿を書くという場合もあります。
 すでに原稿が書きあがっていてもまずは企画書だけを提示し、編集者が興味を示したら原稿も提出するという手もあります。

 このように無名の書き手が自作の原稿を出版してもらうため、出版社に対して働きかけを行なう場合もあるわけです。
 しかし優れた原稿を書く能力と、出版社などに対して効果的な働きかけを行なう能力とは別のものです。
 優れた原稿を書く能力を持っている人が、出版社などに対して効果的な働きかけを行なう能力も備えているとは限りません。
 現に優れた原稿を書ける能力を持っている人でも、性格が内気だったりして、出版社などに対して効果的な働きかけを行なうための能力は欠いてしまっている例も多いようです。
 さらには「どの出版社なら自分の原稿を出版してくれそうか」ということを、書き手が自分で調べるのも大変だったりします。

 そのため英語圏などでは、書き手のために出版社との交渉を代行する業者が存在しているそうです。
 この手の業者は、出版エージェントと呼ばれたりします。
 書き手が契約することにした出版エージェント業者は、その書き手の原稿を出版しそうな出版社と交渉をします。
「どの出版社なら、どういう原稿を出版しそうか」などの情報を、出版エージェント業者はたくさん知っているわけです。
 そして出版する部数や印税の額など、出版の条件の交渉まで書き手の代わりに行なう場合もあります。
 すなわち書き手にとっての出版エージェント業者の役割は、芸能人にとってのプロダクションやマネージャーのそれに似ていると言えるでしょう。

 この手の出版エージェント業者が日本でも二十一世紀に入る頃から、いくつか現れはじめてきたとのことでした。
 ですので「恋愛エッセイ小説」を出版できずにいた私は、それらの力を借りることを考えてみたのです。
(「好きな生き方を選べる好機」より)

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