人気者に好かれた私.1-1 [17才の恋話]
(当塾に「17才の恋話」として掲載した私の高校時代の自伝「高校で人気者になる法」は、わりと大勢の皆さんに読んでいただいているようです。
当塾に掲載された恋話の中で「SEX教習所」と「10年ごしのプロポーズ.8-1」に次いで「高校で人気者になる法」の冒頭が、累積の閲覧数が多かったのです。これを調べた2013年6月末の時点で「高校で人気者になる法」は、まだ掲載されてから1年も経っていなかったのですが。
この「高校で人気者になる法」は、男性である私の視点で書かれていました。
しかし「高校で人気者になる法」のヒロインの視点で書かれた「人気者に好かれた私」という作品もあります。
そこで今回、この「人気者に好かれた私」も当塾に途中まで掲載させていただくことにしました。
ただし「高校で人気者になる法」が実話だったのに対して、「人気者に好かれた私」はフィクションです。
女性の登場人物たち同士の会話や心の中の思いは、私には想像で書くしかないからです。
また、実際には他の年の出来事を高校一年生の時だったことにしてある部分もあります。
その点は、どうかあらかじめお含みおきください)
高校で自分と同じクラスに、素敵な男子がいるのかどうか。
女の子ならもちろん、気になっちゃうわよね。
だけど、それにしてもよ。
はたして入学式の当日に、そこまで気が回るかって言われたら――
少なくとも私には、無理だったみたい。
クラス分けで自分にわりあてられた一年F組の教室へ入った私は、そこで同じF組になった他の皆とも会ったわけなんだけど。
でも男子は教室の中で廊下側の席に、そして女子は窓側の席に、それぞれ固まって座っていたからさ。
なかなか男子たちが座っている方にまで目を向けたりしている余裕は、なかったんだな。
むしろ「同じ組には、どんな女の子たちがいるのだろう。仲よくやっていけるかな」ということの方が、その日にはよっぽど気がかりだったりしたせいもあって。
なにしろそれって人づきあいが必ずしも得意でない私にとっては、とっても切実な問題だったりしたものだから。
「同じクラスに素敵な男子がいるのかどうか」だなんてことよりも、はるかにね。
でもって同じ教室の中にいる女の子たちのことを、ついじろじろと眺めまわしちゃっていたわけなんだけど。
私の二つ前の席に座っていた女の子が、ふと顔を斜め後ろの方に向けた時にさ。
私は思わず驚いてはっと息を呑み、その子の顔をまじまじと見つめちゃったの。
なにしろその女の子の顔が、とってもきれいだなって思えたもので。
ううん、きれいと言っただけでは物足りないわね。まるで西洋のお伽話に出てくるお姫さまみたいで、すごく優雅に見えたのよ。
なにしろ頬のあたりの肌はとても滑らかそうな上、色が白いのに健康そうに見えたしさ。
髪の毛は少しカールがかかっている感じで、やっぱり優雅な西洋のお姫さまを思い浮かべさせたし。
おまけに着ている洋服も、どこか西洋っぽい模様でいろどられていて豪華な感じで。
あっ、そうそう。私が入学した高校って、制服はなくて私服だったの。
その女の子が着ていた物も、よくよく考えてみると普通のセーターとスカートだったんだけどね。
だけど模様と組み合わせだとか着こなしのおかげで、なんだかとても優雅に感じられたみたいなんだな。
ああいう組み合わせを選んで様になるっていうのは、やっぱり本人の顔だちが美形だからこそなんじゃないのかなあ。
まわりにいる他の女の子たちの服装が皆、いかにも平凡な「庶民の装い」って感じに見えてきちゃったもの。
もちろんそれは、この私のことも含めての話なんだけど。
でもってその、私の二つ前の席に座っていた彼女が浅木さんだったわけ。
苗字が浅木で、下の名前は夢美。
なんだか名前まで、まるで夢を見ているかのような美しさだわよね。
しかも苗字と続けて「あさき・ゆめみ」と口にしてみると、いろは歌の中の「あさきゆめみし」の部分みたいだし。
まさしく、はかなくはあるけれど匂うような美しさに酔いしれそうな感じでしょう?
すっごく彼女の外見だとか、かもし出している雰囲気に合った名前だな、って思っちゃったわ。
しかも浅木さんの場合は体つきまで、すでにすっかり大人の女の人っぽかったからさ。
それを見て私、なんだか自分の体の子供っぽさを改めて思い知らされたような気がしちゃったの。
それと併せて自分の名前も、皮肉っぽく感じられてきちゃったし。
下にある本の画像をクリックすると、その本に関するAmazon.co.jpの該当頁が表示されます。
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当塾に掲載された恋話の中で「SEX教習所」と「10年ごしのプロポーズ.8-1」に次いで「高校で人気者になる法」の冒頭が、累積の閲覧数が多かったのです。これを調べた2013年6月末の時点で「高校で人気者になる法」は、まだ掲載されてから1年も経っていなかったのですが。
この「高校で人気者になる法」は、男性である私の視点で書かれていました。
しかし「高校で人気者になる法」のヒロインの視点で書かれた「人気者に好かれた私」という作品もあります。
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ただし「高校で人気者になる法」が実話だったのに対して、「人気者に好かれた私」はフィクションです。
女性の登場人物たち同士の会話や心の中の思いは、私には想像で書くしかないからです。
また、実際には他の年の出来事を高校一年生の時だったことにしてある部分もあります。
その点は、どうかあらかじめお含みおきください)
高校で自分と同じクラスに、素敵な男子がいるのかどうか。
女の子ならもちろん、気になっちゃうわよね。
だけど、それにしてもよ。
はたして入学式の当日に、そこまで気が回るかって言われたら――
少なくとも私には、無理だったみたい。
クラス分けで自分にわりあてられた一年F組の教室へ入った私は、そこで同じF組になった他の皆とも会ったわけなんだけど。
でも男子は教室の中で廊下側の席に、そして女子は窓側の席に、それぞれ固まって座っていたからさ。
なかなか男子たちが座っている方にまで目を向けたりしている余裕は、なかったんだな。
むしろ「同じ組には、どんな女の子たちがいるのだろう。仲よくやっていけるかな」ということの方が、その日にはよっぽど気がかりだったりしたせいもあって。
なにしろそれって人づきあいが必ずしも得意でない私にとっては、とっても切実な問題だったりしたものだから。
「同じクラスに素敵な男子がいるのかどうか」だなんてことよりも、はるかにね。
でもって同じ教室の中にいる女の子たちのことを、ついじろじろと眺めまわしちゃっていたわけなんだけど。
私の二つ前の席に座っていた女の子が、ふと顔を斜め後ろの方に向けた時にさ。
私は思わず驚いてはっと息を呑み、その子の顔をまじまじと見つめちゃったの。
なにしろその女の子の顔が、とってもきれいだなって思えたもので。
ううん、きれいと言っただけでは物足りないわね。まるで西洋のお伽話に出てくるお姫さまみたいで、すごく優雅に見えたのよ。
なにしろ頬のあたりの肌はとても滑らかそうな上、色が白いのに健康そうに見えたしさ。
髪の毛は少しカールがかかっている感じで、やっぱり優雅な西洋のお姫さまを思い浮かべさせたし。
おまけに着ている洋服も、どこか西洋っぽい模様でいろどられていて豪華な感じで。
あっ、そうそう。私が入学した高校って、制服はなくて私服だったの。
その女の子が着ていた物も、よくよく考えてみると普通のセーターとスカートだったんだけどね。
だけど模様と組み合わせだとか着こなしのおかげで、なんだかとても優雅に感じられたみたいなんだな。
ああいう組み合わせを選んで様になるっていうのは、やっぱり本人の顔だちが美形だからこそなんじゃないのかなあ。
まわりにいる他の女の子たちの服装が皆、いかにも平凡な「庶民の装い」って感じに見えてきちゃったもの。
もちろんそれは、この私のことも含めての話なんだけど。
でもってその、私の二つ前の席に座っていた彼女が浅木さんだったわけ。
苗字が浅木で、下の名前は夢美。
なんだか名前まで、まるで夢を見ているかのような美しさだわよね。
しかも苗字と続けて「あさき・ゆめみ」と口にしてみると、いろは歌の中の「あさきゆめみし」の部分みたいだし。
まさしく、はかなくはあるけれど匂うような美しさに酔いしれそうな感じでしょう?
すっごく彼女の外見だとか、かもし出している雰囲気に合った名前だな、って思っちゃったわ。
しかも浅木さんの場合は体つきまで、すでにすっかり大人の女の人っぽかったからさ。
それを見て私、なんだか自分の体の子供っぽさを改めて思い知らされたような気がしちゃったの。
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