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付8 『ルールズ』には愛はない [本当に愛されるのは]

 私には、率直なところ「とても不細工だ」と言わざるをえないであろう顔だちの女性に気持ちを引かれたことがあります。
 その彼女の顔を見るたびに「申し訳ないけど、顔は不細工だと言わざるをえないな」と思ってしまいました。
 もちろん女性の容姿に対する男性の好みは、その男性ごとに異なります。しかしその彼女の場合は、「ほとんどの男性が不細工だと感じるだろうな」という気がしました。
 それでも私は、その彼女の人柄に気持ちを引かれたのです。

 確かに「一時的な遊びの恋の相手」とするには、見た目の美しい人がいいのかもしれません。
 でもよく言われるように美人の顔も長く見ているうちには見慣れてしまって、あまりありがたみが感じられなくなります。その一方で不細工な人の顔も長く見ているうちには見慣れてしまって、それほど気にならなくなります。
 それに見た目の美しさというのは、とりたてて別に何か実際的なメリットがあるわけではありません(この件について、詳しくは当塾の「きらきら女性の問題点.1」および「きらきら女性の問題点.2」の両頁をご高覧ください)。
 それに比べて人柄がいい人の方は、「人生の伴侶」とするのに適していると言えます。
 ですから賢明な男性であれば、「人生の伴侶」を選ぶ際には見た目にこだわりすぎず、相手の人柄をこそ重視するはずです。

 本当に賢明な男性であれば「ミステリアスな女性」のふりをしていた、すなわち自分のことをだまそうとしていた女性を「一時的な遊びの恋の相手」にすることはあっても、「人生の伴侶」として選ぶことはありません。
 本当に賢明な男性であれば「ミステリアスな女性」や、「ミステリアスな女性」のふりをしていた女性、あるいは「好みのルックスのタイプ」だというだけの女性を「一時的な遊びの恋の相手」にすることはあっても、「人生の伴侶」にすることはありません。

ルールズ』のうち結婚後についてふれている最後の35番目のルールでは「いったん彼を手に入れたら、今度は一緒にいて心地よい女性になってください」と書かれ、「常にやさしい心、配慮、忍耐を忘れてはいけません。彼の欠点には目をつむり、自信を持たせ、彼がどんなに素敵かいつも口に出して、物事を彼の側からみる努力をしてください」と書かれていました。

現代版ルールズ』の巻末の'Conclution'すなわち「結論」の直前、第7章の終わり近くでは次のように書かれています。

『ルールズ』はなかなか落ちない女性を演じるためのものですが、いったん付き合いはじめたなら、今度は一緒にいて楽な女性になってください。それまでミステリアスでいることに使っていたエネルギーを、今度は一緒にいて楽しい存在になることに注ぐのです。優しさ、思いやり、忍耐力を持ちましょう。

 しかし『現代版ルールズ』の Rule 19 には、次のように書かれています。

優しさは結婚した後のために取っておいてください。結婚したなら、あなたは愛の巣を好きに飾りつけ、彼にプレゼントをして、出張やパーティーに同行しても構いません。でも付き合っている最中は、だめです。

 でも愛というのは本来、相手のためを考える優しい気持ちのことを指すはずです。
 にもかかわらず『ルールズ』や『現代版ルールズ』は、「優しさは結婚した後のために取っておいてください」と言うのです。
 そして『ルールズ』であれ『現代版ルールズ』であれ、『現代版ルールズ』の第7章の終わり近くの一文を除くと、ひたすら女性の側が幸せになれるための方策を説くのです。
 そこには愛、すなわち相手のためを考える優しい気持ちは感じられません。
 そして賢明な男性であれば、そういう女性を「人生の伴侶」に選ぶことはありません。
 すなわち『ルールズ』や『現代版ルールズ』は、本物の愛を得るための本ではないと言わざるをえないでしょう。

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