9 20代前後はきらきら志向.4

　見た目のいい女性は体の各部のつりあいが取れていて、免疫力が高いと考えられます。そのような女性に自分の子供を産んでもらえば、その子供は母親の遺伝子を受けついでいて、免疫力が高くて丈夫だし繁殖力も高いはずです。したがって、その子供に引きつがれた父親の側の遺伝子も、後世にまで受けつがれていく可能性が高くなります。

　あるいは「男性はヒップに対するウエストの寸法比が〇・七に近い女性を好む傾向がある」と、これまでの研究で明かにされています。そして、これは「そういう女性は妊娠しやすくて、生殖能力が強いからだ」と考えられています。これに対して、ウエストがくびれておらず寸胴の女性は男性ホルモンが多く、妊娠しにくいのだそうです。

　男性が若い女性を好みがちなのも、若い女性の方が妊娠しやすく、しかも丈夫な子供を産む確率が高いからだと考えられます。
　男性が自分より背の低い女性を好む傾向があるのも、背の高い女性は男性ホルモンが多く、妊娠しにくい可能性があるからだとする説があります。
　つまり「男性は自分の遺伝子を引きつぐ子供を産んでくれそうな女性に対して、無意識のうちに気持ちを引かれてしまう」というわけですね。

　しかし先ほども書きましたように、人類の遺伝子が持っている遺伝情報は原始時代の生活に合わせてできている部分が多いのです。
　したがって現代では、必ずしも遺伝子が選ばせようとするような女性との間で子供を作る必要はありません。

　なにしろ現代では、かなり医学が進歩しています。
　かつては確かに、よほど免疫力などの高い子供しか生き残れない時代がありました。しかし今では医学が進歩した結果、少しくらい免疫力が低い子供でも充分、立派に育つようになっているのです。

　ですから男性は、自分の子孫を残すため、必ずしも多くの女性に子供を産ませる必要がありません。一人の女性との間に子供が生まれ、いずれその子供たちに孫が生まれれば、それで自分の遺伝子の遺伝情報が後世に受けつがれていくことになるのです。
　しかも、必ずしも免疫力などの高い女性に自分の子供を産んでもらう必要もありません。免疫力が低めの女性との間に子供が生まれても、その子供は医学の力を受けて充分に立派に生きていくことができる可能性があるのです。

　それぞれに異なる遺伝情報を持っている何人もの子供をもうける必要もありません。たとえば寒さに弱い子供しか生まれず、地球が寒冷化してしまったとしても、暖房など文明の力を借りればその子供が生きのびることのできる可能性が高いからです。

　ですから現代では、遺伝子が選ばせようとするような女性を「子作りの相手」や「人生の伴侶」にする必要はないのです。
　むしろ「人生の伴侶」になってもらって自分や相手や子供が幸せになるためには、少し違った種類の女性を選んだ方が賢明でしょう。

　そして、この「その女性を『人生の伴侶』にした場合に、自分や相手や子供が幸せになれる可能性が高い」のが「ほのぼの女性」なのです。
「その『ほのぼの女性』というのは、どういう女性のことなのか」ですとか「どうして『ほのぼの女性』を『人生の伴侶』にすると、自分や相手や子供が幸せになれる可能性が高くなるのか」ということは、この本のもう少し先の方で詳しくご説明させていただきますが。

　二十一世紀に入った日本では、晩婚化の傾向が強まっています。
　まだ二十代のうちには結婚せず、三十歳を過ぎてから結婚する人の割合が増えているのです。
　そして三十代に入れば、「きらきら女性」に目を引かれがちだった時期を卒業し、「ほのぼの女性」を選ぼうとする男性も増えてきます。

　しかし中には結婚を急いだ結果、「きらきら女性」と結婚してしまう男性もいないわけではありません。
　しかし結婚をあせって「きらきら女性」と結婚するのは、あまり賢くない男性である可能性が高いと考えられます。
　そして賢くない男性と結婚してしまったら、相手の女性も幸せになるのは難しいと考えるべきでしょう。

　ですから男性の皆さんにとって、「きらきら女性」と恋仲になるのは人生の一時期に「一時的な遊びの恋の相手」としてならいいですが、「きらきら女性」を「人生の伴侶」にまでしてしまうのは賢明でないとお伝えしておかなければなりません。
　そして女性の皆さんに対しては、「きらきら女性」になるのは「一時的な遊びの恋」をするためにならいいですが、「人生の伴侶」を得るためには逆効果ですよとお伝えしておくことにしましょう。

[読者へのお願い]
「人気blogランキング」に参加しています。
　上の文章を読んで「参考になった」とか「面白かった」などと評価してくださる方は、下の行をクリックしてくださると幸いです。
「人気blogランキング」に「幸せになれる恋愛ノウハウ塾」への一票を投じる