男の性欲を女性に説明 [恋愛実用書などで学ぶ]
B・アンジェリス『男と女の心が底まで見える心理学』加藤諦三・訳 知的生きかた文庫 三笠書房
著者名の「B」はバーバラの略で、すなわち著者は女性です。詳しくは、当塾の「あなたが私の運命の人?」の頁をご参照ください。
本書の原書は一九九三年に出版され、'Secrets about Men Every Woman Should Know'という題でした。直訳すると「全ての女性が知っておくべき、男性の秘密」というわけですね。この題からもわかるように、本書は女性の読者に向けて書かれた本です。
本書は基本的には、男女の心理や考え方の違いを説明している本です。その意味では「あなたが私の運命の人?」の頁でご紹介した同じ著者による『「好きな人」に愛される人、愛されない人』とも共通していると言えるでしょう。また、当塾の「恋愛実用書などで学ぶ」の最初の方の頁でご紹介したピーズ夫妻やジョン・グレイや石井希尚らによる恋愛実用書などとも共通しています。
ただし本書の邦訳は、全部で五つのPartに分かれています。そして、そのうちPart 3とPart 4では、セックスに関する男女の心理や姿勢の違いが書かれているのです。この点で『「好きな人」に愛される人、愛されない人』や、あるいはピーズ夫妻や石井希尚らの著書とは異なっていると言えるでしょう。
たとえば本書には、女性がセックスに対して求めているものが、次のように書かれています。
それに比べて男性がセックスに求めているものは、次のとおりだと書かれています。
そして他にも、セックスに対する男性と女性の心理の違いがいろいろと書かれています。
たとえば男性は「いま取り組んでいるプロジェクトが心配なのかもしれない。あるいは、さっき年老いた両親と話をしたところで、良心が肉体的にも精神的にも老いていくという現実と向きあうのが悲しいのかもしれない」という時、そういった気持ちをまぎらわしてしまうためにセックスをしたいと思うことがあります。しかし、それに対して「女性は何か気がかりなことがあると、セックスをする気になれない」というようにです。
あるいは、次のようにも書かれています。
多くの女性は男性がただひたすらセックスだけを求めてくるのは、彼が自分に愛情を感じていないから、あるいはただ自分を利用しているだけだから、あるいは自分のことを気にかけていないからだと思い込んでいる。
だが、真実は全く逆である。
そして「男性が女性にあふれるほどの愛情を感じ、そのせいで、やみくもに彼女が欲しくてたまらなくなる」場合もあることを説くのです。
さらには「男性がセックスをしながら自分の気持ちを話すのが苦手だ」とか「セックスの後で男性が自分の世界に閉じこもるように見えるのは、彼がオーガズムを感じていた間失っていた“自制を取り戻そう”としているからだ」などと、女性にはわかりにくい男性の心理が説明されているのです。
ですからセックスに関する男性の言動に対して何か疑問や不満のある女性は、本書のPart 3とPart 4を読んでみるといいのではないでしょうか。
ところで本書には、次のように書かれている部分もありました。
なんと言っても、一九九〇年代も末のもののわかった男性なら、たいていはセックス革命以前の典型的な男がどんなものかわかっている。つまり、二分で手荒く女性の体を撫でまわし、残りの二分でさっさとことをすませ、「なんで女はイカないんだ? 満足しないんだ?」と思うような男だ。
つまりアメリカ合衆国では二十世紀の後半に起こった「セックス革命」の後、「二分で手荒く女性の体を撫でまわし、残りの二分でさっさとことをすませ」るような男性は減ったということなのでしょうか。
日本でも「若干の前戯で女性の膣が濡れたらペニスを挿入してピストン運動を行ない、数分もしくは十数分後に射精して終わる」というセックスをしていてはいけないと唱える人たちが出てきました。これまで当塾でご紹介してきた加藤鷹やアダム徳永やキム・ミョンガンや山村不二夫なども、その例です。
しかし彼らがそれを声高に唱えているということは、逆に言うと、そういうセックスをしている人たちが世間に多いからだとも考えられます。
アダム徳永の本が売れているとは言っても、ジョン・グレイの本と比べたら部数の桁が違うのも事実でしょう。
そして日本でセックスレスの恋人や夫婦が増えているのは「若干の前戯で女性の膣が濡れたらペニスを挿入してピストン運動を行ない、数分もしくは十数分後に射精して終わる」というセックスしかしたことがなく、「そんなセックスなら、しなくてもいいや」と考える人が多いからなのかもしれません。
だとしたら、ぜひ日本でもアメリカ合衆国でのそれと同じような「セックス革命」が起こって、多くの人たちが本当に満足できるセックスをするようになってほしいものですね。
ちなみに私(梧桐)も、セックスの技を物語形式で学べる本を出版しています。『愛の社会へ女尊運動』や『愛は地球を救わない』や『恋愛塾で深~く愛して』、それから『至福の恋人を探して』と『より上の悦楽を求めて』そして『愛のための手術』などです。
下にある本の画像をクリックすると、その本に関するAmazon.co.jpの該当頁が表示されます。
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著者名の「B」はバーバラの略で、すなわち著者は女性です。詳しくは、当塾の「あなたが私の運命の人?」の頁をご参照ください。
本書の原書は一九九三年に出版され、'Secrets about Men Every Woman Should Know'という題でした。直訳すると「全ての女性が知っておくべき、男性の秘密」というわけですね。この題からもわかるように、本書は女性の読者に向けて書かれた本です。
本書は基本的には、男女の心理や考え方の違いを説明している本です。その意味では「あなたが私の運命の人?」の頁でご紹介した同じ著者による『「好きな人」に愛される人、愛されない人』とも共通していると言えるでしょう。また、当塾の「恋愛実用書などで学ぶ」の最初の方の頁でご紹介したピーズ夫妻やジョン・グレイや石井希尚らによる恋愛実用書などとも共通しています。
ただし本書の邦訳は、全部で五つのPartに分かれています。そして、そのうちPart 3とPart 4では、セックスに関する男女の心理や姿勢の違いが書かれているのです。この点で『「好きな人」に愛される人、愛されない人』や、あるいはピーズ夫妻や石井希尚らの著書とは異なっていると言えるでしょう。
たとえば本書には、女性がセックスに対して求めているものが、次のように書かれています。
- 寄り添って寝ること。
- 長いキス。
- ゆっくりと時間をかけた前戯。
- ベッドで感じていることをしゃべること。
- 愛しあいながら、相手に対する思いを伝えあうこと。
- ロマンス。
それに比べて男性がセックスに求めているものは、次のとおりだと書かれています。
- 自分の気の向くままにふるまうこと。
- 肉体的な情熱。
- 好色で楽しめるセックス。
そして他にも、セックスに対する男性と女性の心理の違いがいろいろと書かれています。
たとえば男性は「いま取り組んでいるプロジェクトが心配なのかもしれない。あるいは、さっき年老いた両親と話をしたところで、良心が肉体的にも精神的にも老いていくという現実と向きあうのが悲しいのかもしれない」という時、そういった気持ちをまぎらわしてしまうためにセックスをしたいと思うことがあります。しかし、それに対して「女性は何か気がかりなことがあると、セックスをする気になれない」というようにです。
あるいは、次のようにも書かれています。
多くの女性は男性がただひたすらセックスだけを求めてくるのは、彼が自分に愛情を感じていないから、あるいはただ自分を利用しているだけだから、あるいは自分のことを気にかけていないからだと思い込んでいる。
だが、真実は全く逆である。
そして「男性が女性にあふれるほどの愛情を感じ、そのせいで、やみくもに彼女が欲しくてたまらなくなる」場合もあることを説くのです。
さらには「男性がセックスをしながら自分の気持ちを話すのが苦手だ」とか「セックスの後で男性が自分の世界に閉じこもるように見えるのは、彼がオーガズムを感じていた間失っていた“自制を取り戻そう”としているからだ」などと、女性にはわかりにくい男性の心理が説明されているのです。
ですからセックスに関する男性の言動に対して何か疑問や不満のある女性は、本書のPart 3とPart 4を読んでみるといいのではないでしょうか。
ところで本書には、次のように書かれている部分もありました。
なんと言っても、一九九〇年代も末のもののわかった男性なら、たいていはセックス革命以前の典型的な男がどんなものかわかっている。つまり、二分で手荒く女性の体を撫でまわし、残りの二分でさっさとことをすませ、「なんで女はイカないんだ? 満足しないんだ?」と思うような男だ。
つまりアメリカ合衆国では二十世紀の後半に起こった「セックス革命」の後、「二分で手荒く女性の体を撫でまわし、残りの二分でさっさとことをすませ」るような男性は減ったということなのでしょうか。
日本でも「若干の前戯で女性の膣が濡れたらペニスを挿入してピストン運動を行ない、数分もしくは十数分後に射精して終わる」というセックスをしていてはいけないと唱える人たちが出てきました。これまで当塾でご紹介してきた加藤鷹やアダム徳永やキム・ミョンガンや山村不二夫なども、その例です。
しかし彼らがそれを声高に唱えているということは、逆に言うと、そういうセックスをしている人たちが世間に多いからだとも考えられます。
アダム徳永の本が売れているとは言っても、ジョン・グレイの本と比べたら部数の桁が違うのも事実でしょう。
そして日本でセックスレスの恋人や夫婦が増えているのは「若干の前戯で女性の膣が濡れたらペニスを挿入してピストン運動を行ない、数分もしくは十数分後に射精して終わる」というセックスしかしたことがなく、「そんなセックスなら、しなくてもいいや」と考える人が多いからなのかもしれません。
だとしたら、ぜひ日本でもアメリカ合衆国でのそれと同じような「セックス革命」が起こって、多くの人たちが本当に満足できるセックスをするようになってほしいものですね。
ちなみに私(梧桐)も、セックスの技を物語形式で学べる本を出版しています。『愛の社会へ女尊運動』や『愛は地球を救わない』や『恋愛塾で深~く愛して』、それから『至福の恋人を探して』と『より上の悦楽を求めて』そして『愛のための手術』などです。
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2010-02-27 18:48
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