何時間も抱きあう性交 [恋愛実用書などで学ぶ]
ジェイムズ・N・パウエル『エロスと精気』浅野敏夫・訳 法政大学出版局
当塾の「南洋の性交を紹介」の頁でご紹介した五木寛之『愛について』などにも出てくる『エロスと精気』を、見てみることにしましょう。
この本の原著は'Energy and Eros'という題で、一九八五年に出版されました。なぜか原題と邦題では、「エロス」と「精気」の順序が逆になっていますね。
この本ではヨーロッパや中国、それからインドにおける伝統的な性交の形や考え方などが論じられています。それらの部分は、少し堅苦しい学術書のように感じられるかもしれません。自分たちの性交のやり方について考えるためだけの目あてで本書を読もうとする人の場合、それらの部分は読まなくてもかまわないでしょう。
しかし最後の十頁ほどでは、著者が提唱する性交のやり方が詳しく書かれています。ほとんどの読者にとっては、この部分だけ読めば用が足りてしまうのではないでしょうか。
そこで提唱されている性交のやり方を、ざっと見ていくことにしましょう。
本書の著者は、次のように提唱するのです。
アルコールやドラッグはいけない。注意力が鈍くなり歪んでしまうから。同じ理由で、事の前にたっぷりとした食事を摂らないのが一番よろしい。食事後の数時間、あるいは果物を食べるかお茶を飲んだのちの午前中が次善。(中略)
二人の体から緊張がとけてきたなと感じられたら、キスと愛撫を非常にゆっくりと楽な気持ちで行い始めてよろしい。(中略)
女性が濡れてくると、性器どうしが触れ合うところから始まり、徐々に深い結合に向かってゆく。エネルギーどうしを完全に混交させるためならば、挿入は絶対に必要というものではない。(中略)
男性に勃起力がなくなるような感じになったとき、女性に性感がなくなるとき。そのときだけ動きが必要になる。その場合でも、興奮の波は非常に高いところにだけ置いておき、ただし、頂点まで昇らせてオルガスムとして爆発させるのではなく、心をおだやかにしてエネルギーのなかに身をまかせるのである。こうしてあなたたちは、通常のオルガスムによって生命エネルギーを放出させることなく、何時間も抱擁したままでいられる。(中略)
三十五分ほどこの抱擁を続けていると、全身においてオルガスムの感覚の波が次々に押し寄せてくるのを感じ始めることだろう。あなたが男性であれば、射精をしないまま、相手と一体になって全身が突然さざ波のように震えるだろう。つまり性の局所にとどまることなくして、震えるのがわかるはずだ。二人の体が同時に震え始めることもあるだろう。そうなれば、体を離さずに震えに没入し、震えそのものになるべきだ。そのとき、二人の体のエネルギーが完全に融合している実感をもつであろう。震えはたぶん長くは続かず、そののちは、深々とした安らぎと、活力の輝きとを感じるはずである。震えが収まったのち、最低三十分は相手と楽な気持ちで抱き合っていることが大切な点である。活力感は何時間も、何日も持続し、しばらくは性交を行う欲求はたぶん起きないであろう。
このように手順を描写した上で著者は、もしも上手くいかなかった場合の対処法も説明しています。
また「このタイプの密着はかなりの時間持続するから、これに最もふさわしい体位は、男女双方にいって一番楽なそれである」と言った上で著者は、「最も楽な体位」を次のように描写しています。
男女はベッドでそれぞれ楽に感じる側に寝る。二人の上半身は離しておき、骨盤の部分はくっつけ合う。女性は仰向けになり、男性は体の右側をベッドにつけて身を起こす。足は互いの体にからませる。男性の左足は女性の脚の間に割って入り、女性の左足は男性の腰の左に乗せる。
この体位は、当塾の「30分は挿入せず抱きあう」の頁でご紹介した『愛のヨガ』が提唱している体位とも似ているようですね。
はてさて皆さん、いかがでしょう。『エロスと精気』などが提唱している性交のやり方を、さっそく試してみたいと思われた方も多いのではないでしょうか。
『エロスと精気』などでは、ここで引用したよりも詳しく性交のやり方が説明されています。ご興味を感じられた方は、ぜひともそれらを読んでみて、実際に試してみると面白いんじゃないかと思いますよ。
「試してみたいけど相手がいない」という女性の方は、当塾までご一報ください。私がお相手を務められるか、検討させていただきますので(という冗談を、どうか本気にしないでくださいね)。
ちなみに私(梧桐)も、セックスの技を物語形式で学べる本を出版しています。『愛の社会へ女尊運動』や『愛は地球を救わない』や『恋愛塾で深~く愛して』、それから『至福の恋人を探して』と『より上の悦楽を求めて』そして『愛のための手術』などです。
下にある本の画像をクリックすると、その本に関するAmazon.co.jpの該当頁が表示されます。
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この本ではヨーロッパや中国、それからインドにおける伝統的な性交の形や考え方などが論じられています。それらの部分は、少し堅苦しい学術書のように感じられるかもしれません。自分たちの性交のやり方について考えるためだけの目あてで本書を読もうとする人の場合、それらの部分は読まなくてもかまわないでしょう。
しかし最後の十頁ほどでは、著者が提唱する性交のやり方が詳しく書かれています。ほとんどの読者にとっては、この部分だけ読めば用が足りてしまうのではないでしょうか。
そこで提唱されている性交のやり方を、ざっと見ていくことにしましょう。
本書の著者は、次のように提唱するのです。
アルコールやドラッグはいけない。注意力が鈍くなり歪んでしまうから。同じ理由で、事の前にたっぷりとした食事を摂らないのが一番よろしい。食事後の数時間、あるいは果物を食べるかお茶を飲んだのちの午前中が次善。(中略)
二人の体から緊張がとけてきたなと感じられたら、キスと愛撫を非常にゆっくりと楽な気持ちで行い始めてよろしい。(中略)
女性が濡れてくると、性器どうしが触れ合うところから始まり、徐々に深い結合に向かってゆく。エネルギーどうしを完全に混交させるためならば、挿入は絶対に必要というものではない。(中略)
男性に勃起力がなくなるような感じになったとき、女性に性感がなくなるとき。そのときだけ動きが必要になる。その場合でも、興奮の波は非常に高いところにだけ置いておき、ただし、頂点まで昇らせてオルガスムとして爆発させるのではなく、心をおだやかにしてエネルギーのなかに身をまかせるのである。こうしてあなたたちは、通常のオルガスムによって生命エネルギーを放出させることなく、何時間も抱擁したままでいられる。(中略)
三十五分ほどこの抱擁を続けていると、全身においてオルガスムの感覚の波が次々に押し寄せてくるのを感じ始めることだろう。あなたが男性であれば、射精をしないまま、相手と一体になって全身が突然さざ波のように震えるだろう。つまり性の局所にとどまることなくして、震えるのがわかるはずだ。二人の体が同時に震え始めることもあるだろう。そうなれば、体を離さずに震えに没入し、震えそのものになるべきだ。そのとき、二人の体のエネルギーが完全に融合している実感をもつであろう。震えはたぶん長くは続かず、そののちは、深々とした安らぎと、活力の輝きとを感じるはずである。震えが収まったのち、最低三十分は相手と楽な気持ちで抱き合っていることが大切な点である。活力感は何時間も、何日も持続し、しばらくは性交を行う欲求はたぶん起きないであろう。
このように手順を描写した上で著者は、もしも上手くいかなかった場合の対処法も説明しています。
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男女はベッドでそれぞれ楽に感じる側に寝る。二人の上半身は離しておき、骨盤の部分はくっつけ合う。女性は仰向けになり、男性は体の右側をベッドにつけて身を起こす。足は互いの体にからませる。男性の左足は女性の脚の間に割って入り、女性の左足は男性の腰の左に乗せる。
この体位は、当塾の「30分は挿入せず抱きあう」の頁でご紹介した『愛のヨガ』が提唱している体位とも似ているようですね。
はてさて皆さん、いかがでしょう。『エロスと精気』などが提唱している性交のやり方を、さっそく試してみたいと思われた方も多いのではないでしょうか。
『エロスと精気』などでは、ここで引用したよりも詳しく性交のやり方が説明されています。ご興味を感じられた方は、ぜひともそれらを読んでみて、実際に試してみると面白いんじゃないかと思いますよ。
「試してみたいけど相手がいない」という女性の方は、当塾までご一報ください。私がお相手を務められるか、検討させていただきますので(という冗談を、どうか本気にしないでくださいね)。
ちなみに私(梧桐)も、セックスの技を物語形式で学べる本を出版しています。『愛の社会へ女尊運動』や『愛は地球を救わない』や『恋愛塾で深~く愛して』、それから『至福の恋人を探して』と『より上の悦楽を求めて』そして『愛のための手術』などです。
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