女性本位の性交のしかた：幸せになれる恋愛ノウハウ塾：SSブログ

	ブログをはじめるログイン

女性本位の性交のしかた　[恋愛実用書などで学ぶ] [編集]

キム・ミョンガン『イケないオンナの愛し方』ベスト新書ＫＫベストセラーズ

　本書は二〇〇八年に出版されました。
　題の「イケないオンナ」という部分を見て、悪女か不感症の女性のことだろうと思った人は多いのではないでしょうか。しかし実際には本書は、セックスで充分な快感を得ることができていない女性に、それを得てもらうためのやり方が書かれた本です。したがってこの題は、やや誤解を招きやすいと言わざるを得ないでしょう。

　本書の著者のキム・ミョンガンは、セックスに関する悩みの相談に応じるための「せい」という名前の相談所を開設しています。
　そこへ相談を持ちかけてくる女性たちの中には、セックスをする相手がいなくて悩んでいる人も多いそうです。恋人や夫がいなかったり、あるいは恋人や夫がいるもののセックスレスになってしまっている人などです。
　そこで「せい」では、彼女たちとセックスするための「せい奉仕隊」という男性たちを組織しているのです。

「せい」は相談を持ちかけてきた人たちから相談料を受けとっています。相談を持ちかけてきた人たちが「せい奉仕隊」の隊員とのつきあいを続ける場合は、半年ごとに更新料も受けとることにしたそうです。
　しかし相談者が隊員と会ってセックスをすることに対して、代金は発生しません。二人が会うための場所代などを以前は割り勘にしていたものの、それでは何人もの相談者たちと会う隊員の負担が大きくなってしまうので、原則として相談者の側が支払うように改めたそうですが。
　したがって「せい奉仕隊」の活動は、違法な売春には当らないのだそうです。

　隊員は自分が快感を得るためではなく、あくまでも相談者である女性に満足してもらうため、彼女たちとセックスを行なうわけです。
　そして、そのセックスには以下のような特徴があるそうです。

女性の心と体を最優先に考える
愛撫や性交にかける時間が長い
男性本位の性急な体位変換は行なわない
フェラチオは要求しない
女性が満たされない射精は行なわない

　したがって彼らが行なうセックスのやり方は、すなわち女性が満足できるセックスのやり方であるはずだと言えるのでしょう。
　そして本書では、そんな彼らのセックスのやり方が絵入りで説明されています。
　ですから本書は、「女性に満足してもらうためのセックスのやり方」を学ぶために役立つのではないでしょうか。
　本書には、次のように書かれています。

　隊員がセックスにかける時間は少なくても２～３時間、平均５時間が当たり前の隊員もいれば、お互いの時間が許すかぎり10時間以上楽しむケースも珍しくありません。

　そして具体的な手順としては、たとえば次のように書かれています。

　セックスがヘタな男性に限って、愛撫もセックスも正面からということが多いような気がします。なぜ、そんなに正面が好きなのでしょう。背中から寄り添ったほうがよほど刺激的な愛撫を行なえるはずです。セックスはその時々にあわせて臨機応変にスタイルを変えていくべきなのです。

　また、次のように書かれている部分などもあります。

　ベッドに入ったら何をしてもいいと、乳房を力任せに揉みくしゃにしたり、いきなり膣に指を入れたりするのは未熟な若者のすることです。
　実際には女性の感度は繊細で、指先で触れるか触れないかくらいの微妙なタッチにより、女性は性感に集中しやすくなるのです。また、その指の動きもすばやく撫でるのではなく、じれったいくらいにゆっくりと進めるほうが効果的です。

　これらの点からもわかるとおり、本書に書かれているセックスのやり方はアダム徳永が『スローセックス実践入門』などに書いていたものと、かなり重なりあっているようです。
　しかし『スローセックス実践入門』などには書かれていなかった子宮頸部の愛撫のしかたについても、『イケないオンナの愛し方』では触れられています。
　したがって『スローセックス実践入門』などと『イケないオンナの愛し方』とをあわせて参照するといいでしょう。

　ちなみに私（梧桐）も、セックスの技を物語形式で学べる本を出版しています。『愛の社会へ女尊運動』や『愛は地球を救わない』や『恋愛塾で深～く愛して』、それから『至福の恋人を探して』と『より上の悦楽を求めて』そして『愛のための手術』などです。
下にある本の画像をクリックすると、その本に関するAmazon.co.jpの該当頁が表示されます。