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男は性欲だけの生き物? [恋愛実用書などで学ぶ]

大好きな人が振り向いてくれる本』のプロローグには、「男性の7つの性質」という節があります。そして「7つの性質」の一番目として、次のように書かれています。

 とくに30歳くらいまでの男性は「セックスしたい」という思いの合間に仕事や趣味のことを考えるというくらい、女性を見ると反射的に「セックスしたい」と思うくらい、性欲パワーはとてつもありません。

 もちろん私は決して、全ての男性の心理を知っているわけではありません。しかし少なくとも私自身に関するかぎり、このANNAの記述は当てはまらないと断言できます。私を含めた全ての男性に関してANNAがこう判断しているのだとしたら、「失礼な」と厳重に抗議したく思ってしまうくらいです。この文章を書きながら私は今、キーボードを打つ指先に怒りで少し力が入ってしまっています。

 それから「7つの性質」の二番目に書かれている「『自分はだめな男だったらどうしよう……』と常におそれていて、とても評価に敏感で傷つきやすく、よくも悪くもプライドにがんじがらめなのです」という部分も、私には全く当てはまりません。
 したがって後の方で出てくる「男性はほとんど、プライドと性欲だけで生きているといってもいいような生きもの」という記述も、決して正しくないと言えるでしょう。
「7つの性質」の四つめに書かれている次の記述も、自分に当てはまると私には思えません。

 男性は自分が「この人を好きだ」と思っていることをはっきりと自覚してしまったら、「彼女はおれのことを好きなのか」「つきあえるのか」というような「結果」「勝ち負け」をつけなくてはならない、とどこかでおそれています。

 少し先の何か所かでANNAは「人はみんな、人から評価されることが怖くて、緊張して生きています」「褒められてうれしくない人はいませんので、思ったことはどんどん褒めてあげましょう」「男性は教えるのは大好きですが、女性からあれこれ教えてもらいたくなんてないのです」などと書いています。
 これらは確かに、どうやら大勢の人に当てはまるようだと私も思います。
 しかし幸か不幸か、私は例外のようなのです。
 私には人からの評価を怖れる気持ちが希薄なようですし、ほめられても正直、あまり嬉しくは感じません。むしろ相手が男性であれ女性であれ「ほめてくれるより、私自身が気づけずにいる欠点を指摘してもらえた方がありがたい」と考えています。この件については、この「幸せになれる恋愛ノウハウ塾」のうち「恋愛実用書などで学ぶ」の中の「石井希尚の本.2」の頁の末尾でも書いたとおりです。
 だから今回のように、逆に相手が何か勘違いをしてしまっていると感じた時には、相手のためにこそそれを率直に指摘してあげようとする傾向があるみたいなのですが(笑)。これは自分では相手に対する親切のつもりなのですが、余計なおせっかいだと感じる人も多いのでしょうね。

 他にも「今日からスカートを!」「あなたが彼の本命女性なら、以下の特徴があるでしょう」「いいかえされるほうが、彼はグッとくるものです」「ちょっと生意気で、いいなりにならない女性の方がハマります」「イイ子だから好かれるというのは誤解ですよ!」など、「ちょっと違うと思うけどなあ」と感じてしまう記述は散見されます。
 次の部分はANNAが勘違いをしているわけではありませんが、これもについても「私は違うな」と思ってしまいました。

よく聞くのが、「そりゃ、機会があれば浮気したい。だけど彼女を失うリスクの方が大きい。そんなことで大事な彼女(奥さん)を失いたくはない」という声です。

 私が浮気をしないのは、つきあっている女性を「失うリスク」、すなわち自分にとっての損失を怖れるからではありません。大切な女性に辛い思いをさせたくないからです。

 それから『大好きな人が振り向いてくれる本』には「ほんとお前ネクラでヤバいよ(笑)」「こいつはおれのモノ」「この女、おれの能力をわかってるな」「あいつおれに惚れてるんだよな~♪」「こいつは俺にベタ惚れだな」などの記述が頻出します。
 これらは決して男性が実際に、そう言ったという例ばかりではありません。「男性が心の中で、そう思っているのだろう」というANNAの推測を書いただけのものも含まれます。
 しかし、これらの記述にも私は少し引っかかるものを感じてしまいました。
「こいつ」などの言いまわしが、親近感や愛情の表出だという場合もあります。『大好きな人が振り向いてくれる本』の中では「おれがこいつを守らないと」や「こいつはおれがいないと、パソコンもセットアップできないし、重いモノももてないし」などが、その例です。
 しかし、そうではないのに男性が女性のことを「お前」「こいつ」「この女」「あいつ」などと言ったり思ったりするのに対しては、嫌悪感を抱く女性も多いのではないでしょうか。
 現に私も、もしも自分が女性だったとしたら、そんな男性の言動には決して我慢ができそうにありません。

 それと似たような例が『大好きな人が振り向いてくれる本』の中に、もう一つ出てきます。
「おばちゃんって、なんであんなに声でっかいんだろうねえ」と女性が言ったのに対して、「ほんっとうるさくて、さっきからムカついてたんだよ」と男性が応える話が書かれているのです。
 しかし大きな声で話をしていただけの「おばちゃん」に「ムカついてた」などと言う男性とつきあって、その女性が幸せになれるとは私には思えません。
 このあたりは率直に言わせてもらうと、ANNAの男性観に対して少し首を傾げざるをえませんでした。

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マサ

男です。
そんな本があるんですね。売れてるんでしょうか?
本当に怖いのは、そのような本やブログに影響された多くの女性が、「男性からの好意=性欲」と誤解してしまうのではないかという事です。
なぜなら、そんな男性観は、私には当てはまらないからです。
だれかを純粋に、性欲無しに好きになったのに、そんな男性観のせいで誤解されていやらしく受け止められたらたまったものではありません。
違うのに…。
by マサ (2013-08-29 12:17) 

梧桐渉

マサさんが書いてくださったCommentに関しては2013年の8月30日に、下記の頁で言及させていただく予定です。
http://gotolove.blog.so-net.ne.jp/2013-08-30

by 梧桐渉 (2013-08-29 15:55) 

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