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付4 誤解で夫婦円満になる例も [本当に愛されるのは]

「ミステリアスな女性」のふりをした結果、まだ「ミステリアスな女性」にひかれる気持ちが強い年齢の男性と結婚できたとしても、幸せにはなれない可能性が高い――
ミステリアスは危険」の頁で私は、そう指摘させていただきました。
 しかし「ミステリアスな女性」のふりをして「ミステリアスな女性」にひかれる男性と結婚しても、幸せになれる可能性は考えられます。

 なにせ結婚したら夫に尽くせと、エレン・ファインとシェリー・シュナイダーは『新ルールズ』で唱えています。その内容は私には「自分を犠牲にして夫に尽くしすぎ」だと感じられるのですけど。
 しかし『ルールズ』や『現代版ルールズ』の助言に従い「ミステリアスな女性」のふりをして結婚した女性が、結婚してからは『新ルールズ』の助言に従い、自分を犠牲にしてでも夫に尽くしたとしたら――
「一時的な遊びの恋の相手」としては「ミステリアスな女性」を求める男性も、結婚相手には優しさや自分への奉仕を求めるだろうと思われます。
 ですから「ミステリアスな女性」のふりをして結婚した女性が結婚後は自分を犠牲にしてでも夫に尽くしたら、夫から愛される可能性があるわけです。
 自分を犠牲にしてでも夫に尽くすことに対して妻の側で不満が高じてしまわなければ、夫婦円満で幸せになれる可能性があるのでしょう。

 ただし、そのような事例は必ずしも多くないのではないかという気もしないではありません。
 にもかかわらず、「ミステリアスな女性」のふりをして結婚し幸せになった女性が多いと『ルールズ』の連作には書かれています。
 そこで私は、ふと思ったのです。
 妻の側では「ミステリアスな女性」のふりをした結果として相手の男性と結婚できたと思いこんでいるけれど、実は夫の側では相手の女性の態度に対して少し別の解釈をしたから結婚に至った事例も多いのではないかと。

「ミステリアスな女性」などを「一時的な遊びの恋の相手」として求める時期を脱した男性が「人生の伴侶」として選ぼうとするのは「いじらしくて優しく明るい、ほのぼの女性」だ――
本当に愛されるのは ほのぼの女性」という文章の中で私は、そう書きました。
 あるいはANNAという筆名の女性が書いた『大好きな人が振り向いてくれる本』の中には、次のような箇所があります。

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付3 ミステリアスは危険 [本当に愛されるのは]

 女性の側が恋愛や結婚に対して前のめりな姿勢を示すと、相手の男性は腰が引けてしまう――
 そう『現代版ルールズ』が唱えているのは、確かに一理あるなと私も思います。
 ただし問題は、その後。「相手の男性の気持ちを自分にひきつけて結婚にまで至るには、どうすればいいのか」という助言の部分でしょう。
『現代版ルールズ』は(『ルールズ』の連作のうち、結婚に至るまでの段階を扱った他の著書もですが)「ミステリアスな女性を演じよ」と唱えるのです。
 この部分には問題があると私は指摘しないわけにいきません。

 もちろん本来の自分とは異なる性格のふりをして相手をだますことに対する、道義的な問題も決して放置はできません。
 しかし決してそれだけではなく、「ミステリアスな女性を演じる」ことには効果の面でも大いに問題があると思われるのです。

 確かに男性には人生の一時期、「ミステリアスな女性」に気持ちをひかれる傾向があるようです。
「人生の一時期」というのは実際には、いつ頃のことなのか――それはその男性によって、千差万別のようです。しかし多くの場合は十代の後半くらいから、三十代にかけてくらいなのではないでしょうか。したがって、ほぼ二十代の前後と言ってもいいでしょう。
 すなわち二十代の終わりから三十代くらいになると、「ミステリアスな女性」に気持ちをひかれる傾向はなくなるか、少なくとも下火になる男性も多いのです。
 しかも男性が「ミステリアスな女性」に気持ちをひかれるのは普通、「一時的な遊びの恋の相手」としてです。
「ミステリアスな女性」と結婚することまで考える男性は、少ないのです。
 ですから「ミステリアスな女性」を演じた場合、相手の男性と「一時的な遊びの恋」はできても、結婚にまでは至れない可能性が高いのです。

 ただし「ミステリアスな女性」を演じたことで、相手の男性と結婚できる場合もあります。
 なにせ他の男性とのデートで忙しいふりをするよう、『現代版ルールズ』などは唱えるわけです。
 したがって「彼女が他の男性と結婚してしまうのを防ぐためには、自分が先に彼女と婚約しなければ」と相手の男性に考えさせることができる可能性があるわけです。
 現に『現代版ルールズ』の Rule 14 には、次のような事例が挙げられています。

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付2 前のめりだと避けられる [本当に愛されるのは]

 エレン・ファインとシェリー・シュナイダーによる『ルールズ』の連作は、毀誉褒貶にさらされてきました。
『ルールズ』の教えが実際に役立った、と唱える人もいるようです。しかし、その一方で「『ルールズ』の内容は妥当でない」との批判も多いのです(この件に関しては、当塾の「ルールズについて考える」の頁に掲げられている各頁をご参照ください)。

 この本には実に妥当で、少なくともある種の読者にとっては大いに役立つ部分があるな。しかし男性の心理を正しく理解した上で書かれておらず、批判せざるを得ない部分も多いけど――
 私が『現代版ルールズ』を読んだ時にも、そう感じさせられました。
 そこでまず『現代版ルールズ』の内容のうち「実に妥当で、少なくともある種の読者にとっては大いに役立つ部分」を見てみることにしましょう。
『現代版ルールズ』は書き出しの直後で、次のように唱えています。

ものすごく美人で性格も良く、知的な女性がなぜ独身なのか、私たちにはその理由がわかっています。彼女たちは、自分から男性に積極的に声をかけてしまう、あるいは相手から最初に興味を示してきても、待ってましたとばかりに反応してしまうからなのです。

 そして男性とのつきあいに、あまり前のめりな姿勢を見せてはいけないと『現代版ルールズ』は唱えるのです。
 私も「本当に愛されるのは ほのぼの女性」という文章の第7章で、次のように書きました。

 どうも男性には、あまりにも恋愛や結婚などに対して積極的だったり前のめりな姿勢を示す女性に対して、やや抵抗感を抱いてしまう傾向があるようです。
 そういう女性に対しては「ちょっと、ついていけないな」と感じてしまったりしがちなのです。
 先述のように、早ければまだ小学生のうちから恋愛に対して熱心に語りあう女子たちがいます。中学生や高校生くらいになると、ほぼ確実にそういう女子たちが現れます。
 ましてや大人になってからは、恋愛や結婚に対して非常に強い願望を抱く女性が増えます。
 でも彼女たちが恋愛に対して前のめりになればなるほど、まわりの男性は彼女たちに対して腰が引けてしまって敬遠することになりがちなのです。
 そのような女性たちは男性にとって、もはや「きらきら女性」ではなく、恋愛に対して目を血走らせている「ぎらぎら女性」に見えてしまうのです。
 さらには「ぎらぎら」どころか、恋愛に飢えている「がつがつ女性」にすら見えてしまわないとも限りません。

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付1 『現代版ルールズ』考 [本当に愛されるのは]

『ルールズ』の原著は、一九九五年に出版されたものです。したがって「二十一世紀に入った今では、少し内容が古いのではないか」と考える人もいるでしょう。たとえば「電話ではなく電子メールで連絡が来た場合、どうするべきかが書かれていない」というようにです――
 エレン・ファインとシェリー・シュナイダーによる『ルールズ』に関して私は、そう書きました。『本当に愛されるのは ほのぼの女性』第三章の冒頭ちかくにおいてです。
 しかし私がその部分を書いた後、『ルールズ』の著者たちによる新しい本が英語圏でも日本でも出版されました。
 そしてその本の中で著者たちは、携帯電話やインターネット経由で連絡が来た場合の対処法についても触れているのです。
 そこで当塾でも、その本の内容について論じておくことにしましょう。

エレン・ファイン+シェリー・シュナイダー『現代版ルールズ』田村明子・訳 KKベストセラーズ

 これは奇妙な本です。
 表紙カヴァーや背表紙や扉頁には、本の題が『THE RULES the new secrets for dating 理想の男性を手に入れる31の法則』と書かれています。
 しかし目次の扉では、'dating'と「理想の~」の間に小さく「現代版ルールズ」と書かれています。
 そして奥付では、書名が『現代版ルールズ 理想の男性を手に入れる31の法則』と書かれているのです。
 しかし本に関する専門家などでない一般の読者は、あまり奥付などには注意を払いませんよね。
 したがって、こういう場合は『THE RULES the new secrets for dating 理想の男性を手に入れる31の法則』が本書の書名だと受け取るのではないでしょうか。
『THE RULES the new secrets for dating』が題で「理想の男性を手に入れる31の法則」が副題なのだろう、というわけです。

 しかし同書の原書である英語版の題は、'THE RULES the new secrets for dating'ではありません。
 同書の原題は'Not Your Mother's RULES'、そして副題が'the new secrets for dating'というものなのです。
 この原題を意訳すれば「過去の遺物じゃないルール」といったところでしょうか。
 すなわち「現代版ルールズ」というのは、わりと原題に合っている訳だと言えそうです。
 しかも同書の本文中では、同書のことが『現代版ルールズ』と表現されています。
 そこで当塾でも、同書のことは『現代版ルールズ』と表記することにしましょう。

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