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1 男の子が直面する危険.2 [母子性交のご提案]

 それだけに、その年頃の男の子は性に関する話に対して興味深々だったりします。
 性に関して自分の持っている知識が中途半端で不充分なだけに、ちゃんと詳しいことを知りたいと思ってしまうのです。
 自分が男であるだけに、自分とは異なる女性の体に対しても強い関心を抱きがちです。

 たとえば「女の人の陰部はとても奇妙な形をしているそうだけど、実際にはどんな感じなのだろう。誰か、見せてくれないかな」と思ったりするわけです。
 あるいは「女の人の乳房はとても柔らかいそうだけど、どれくらい柔らかいのだろう。自分も赤ん坊の時には母さんの乳房に触れて母乳を飲んでいたはずだけど、もはやその頃の記憶は残っていない。誰か乳房に触らせてくれたり、揉んだりさせてくれないだろうか」などと思ったりもするわけです。
 そういうふうに思春期の男の子というのは、セックスですとか女の人の体ですとかに対する興味が強くて日々、悶々としていたりするのです。

 そして世の中には一見、性に関する情報が満ちあふれています。
 それらの中には、もちろん正しいものもあるのでしょう。
 たとえば男女それぞれの体のしくみや性に関する知識なんかを、学者の人が書いた本などですね。
 しかしそれらは普通、十代に入ったばかりの子供が読むのに適した書かれかたはしていません。
 十代に入ったくらいの男の子たちが知りたがっていることを、効率的に学べるような構成にもなっていないのが普通です。
 ですからそれらの本などは、十代に入ったばかりの男の子たちの関心を満たすことはできない場合が多いのです。

 その一方で、それらとは違って、十代に入ったばかりの男の子たちでも内容が理解できる情報源も存在はしています。
 存在しているどころか、世間にはそれらの情報が満ちあふれていると言えるほどです。
 たとえばエロ本ですとか、エロ・ヴィデオだとかですね。
 これらは一言でまとめるならポルノグラフィ、略してポルノと呼ばれるものです。
 それから他に、知り合いとの間で交わしたり、あるいはマスメディア上で提供される猥談の類もあります。

 これらには物語形式のものと、そうでないものとの両方があります。
 エロ本で内容が物語形式のものには、いわゆる官能小説やエロ漫画などがあります。
 エロ本のうち物語形式ではないものには、性に関する情報を載せたものやヌード写真集などが含まれます。
 エロ・ヴィデオにも物語形式のポルノ映画などや、物語形式ではないものとの両方があります。
 猥談にも物語形式のものと、そうでないものとの両方があります。

 二十世紀の終わりくらいから、それらの中にはインターネット上で無料で公開されているものも増えてきました。
 ですから十代に入ったばかりの男の子たちでも、それらに気軽に接することができたりするのです。

 しかしそれらのうちの多くは内容が低俗だったり興味本位で、間違っていたりするようです。
 たとえば女の人の体のどこをどういうふうに刺激すると、その女の人がどういうふうに感じるのか―――
 そういったことに関して、事実に反する内容が描かれていたりするのです。
「女の人が決して気持ちよくは感じないはずの愛撫のされかたをしているのに、激しくよがる様子が描かれる」などというようにですね。
 たとえば「女の人の体を優しく愛撫するのではなく、まるで痛めつけるかのように刺激しているのに、相手の女の人が気持ちよく感じているかのように描かれる」というふうにです。

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