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女性には言葉が大事 [いい恋のためのエッセンス]

 私の母が54歳で死んだ時、私の父は58歳でした。
 それから今に至るまで、父は再婚はしていません。
 でもほぼ常に誰かしら、おつきあいしている女性はいたのです。

 父が今、おつきあいしている女性のことを拙著『稼がず生きる居候介護』の中ではアヤコさんという仮名で呼ばせていただいています。
 ですので彼女のことは、ここでもアヤコさんと書かせていただくことにしましょう。

 私と父が住んでいる家にアヤコさんは普段、ほぼ数日おきに来てくださいます。
 そしてアヤコさんは私と父の家にいる間のほとんどの時間を、あれこれと父のために忙しく立ち働いてくださるのです。
 父のために調理や掃除をしたり、父にマッサージをしてくださったりというように。
 私はアヤコさんが調理をしておらず台所があいている間に手早く、自分のための食事を作って食べることになります。

 父は先月、肝臓がんの処置のために入院しました。
 そして父が入院している間は、私とアヤコさんとが父の病室に交替で付き添ったのです。
 アヤコさんはご自分の都合がつく時間帯に父に付き添い、それ以外の時間帯には私が父に付き添うようにとおっしゃいます。
 私の都合は、全く気にしてくださらないようです。
「アヤコさんは父のことだけしか考えてくださっていないのだなあ」と私は、すっかり思い知らされてしまいました。
 それは言いかえるとアヤコさんが、それだけ私の父のためを考えてくださっているということでもありますよね。
 なぜ私の父のことを、それほどまでにアヤコさんが思ってくださっているのか。
 その理由は父の日頃の言動を見ていると、ほぼ推測できるような気がします。

 私が父のために何かをしても、父は滅多に私にお礼を言ってはくれません。
 でも父はアヤコさんには、ほぼ毎日のように何度もお礼を言うのです。

 それから父は、わりと頻繁に冗談を言います。
 知的な冗談ではなくて、かなりつまらない冗談ではあるのですけど。

 父は入院している間、お世話をしてくださる看護師の女の人たちに我がままを言い続けていました。
 しかし我がままを言うかたわらで、しばしば彼女たちの容姿を誉めていたのです。
 女の人に対しては、いかに言葉が大切なのか――
 おそらく父は人生のどこかの時点で、それを学んできたのでしょう。

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稼がず生きる居候介護: こんなに楽な生き方があった!

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