感想を語りあう相手を [読者の皆さんと考える]
当塾の「恋愛小説などから学ぶ」の中に、「気づかいあう男女の話」という頁があります。
有川浩が書いた『レインツリーの国』という本を、ご紹介している頁です。
その頁に一昨日、「soramove」というblogのうち、やはり『レインツリーの国』に言及している頁へのトラックバックがつけられました。
ところが、ですね。
そのblogの「soramove」という題の下には「名古屋から発信する映画(韓国映画好き)・本・旅のブログ ネタバレなし、感想や評論でない感じたままを書きます。」と記されています。
でも「soramove」のblogで『レインツリーの国』に言及している頁には、なんと「ネタバレ」の記述があるのです。
ですので「ネタバレ」を避けたい人は、その頁を読むのは『レインツリーの国』を読んでからになさるようお勧めさせていただきましょう。
当塾の「気づかいあう男女の話」の頁は、ほとんど『レインツリーの国』の冒頭に出てくるやりとりをご紹介するだけに終わっています。
これも実は、「ネタバレ」を避けるために選んだ苦肉の措置だったのです。
ほとんどご紹介する本からの引用だけに終始してしまうというのは、普通でしたら「紹介文としては不適切だ」と言われてしまいかねません。
しかし『レインツリーの国』の場合、「ネタバレ」を避けるためにはやむをえないだろうと考え、そのようなご紹介のしかたにさせていただきました。
どうか有川浩さんや読者の皆さんが、私の窮余の策の理由と意図とをご理解いただけましたら嬉しいのですが。
ところで「soramove」のblogで『レインツリーの国』に言及している頁では、次のように書かれています(引用に際して、途中に出てくる空白行は省略させていただきました)。
自分の好きな本について
誰かと話し合った経験はないな、
簡単な感想を言い合うことはあっても、
どの個所でどんな事を感じたかとか
結末についての
個人的な感想を言い合う事は無い。
映画の感想も同じだけれど
感じ方は人それぞれ
だから、わざわざ自分と違う感想を聞いても
そこから何か見つかる気がしないからだ。
この部分を読ませていただいた時に私は、自分の過去の経験を思い出させられてしまって、ちょっと哀しく感じてしまったんですよ。
実は私はまだ小学生だった頃から、かなり多くの本を読んできました。
二葉亭四迷に始まって北杜夫くらいまでに至る日本の近代文学の作品の多くを、まだ小学生だったうちに読んでしまったというようにです。
そしてそれらの作品について、友だちと語りあいたいという気持ちを強く持っていました。
ところが十代くらいの頃の私のまわりには、私と同じような作品を読んでいる同年代の友だちはいなかったのです。
そのためにその頃の私は、わりと淋しい思いを強いられてしまっていました。
ところが、私が二十代の後半に入った頃――
私が知りあったナツヨは、まだ高校生だったのですが、文学に対して強い関心を抱いていたのです。
そこで私はお互いの読んだ本についてナツヨと語りあい、とても楽しい思いを味わうことができました。
「小学生の頃からの夢が、ようやく実現した」とも感じさせられたのです(この件に関しては、当塾の「10年ごしのプロポーズ.24-2」の頁も併せてご参照ください)。
私も読んだ本について、私とは異なるナツヨの感想を聞かせてもらって参考になった気がしたこともありましたし。
ですので「soramove」のblogを書いておられる人にとっても、私にとってのナツヨのような相手と出会うことができれば――
おそらく「わざわざ自分と違う感想を聞いても/そこから何か見つかる気がしない」などとはおっしゃらなくなるのではないでしょうか。
などというのは「自分の意見や経験の押し付けであり、余計なお世話だ」と言われてしまうのかもしれませんけど。
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その頁に一昨日、「soramove」というblogのうち、やはり『レインツリーの国』に言及している頁へのトラックバックがつけられました。
ところが、ですね。
そのblogの「soramove」という題の下には「名古屋から発信する映画(韓国映画好き)・本・旅のブログ ネタバレなし、感想や評論でない感じたままを書きます。」と記されています。
でも「soramove」のblogで『レインツリーの国』に言及している頁には、なんと「ネタバレ」の記述があるのです。
ですので「ネタバレ」を避けたい人は、その頁を読むのは『レインツリーの国』を読んでからになさるようお勧めさせていただきましょう。
当塾の「気づかいあう男女の話」の頁は、ほとんど『レインツリーの国』の冒頭に出てくるやりとりをご紹介するだけに終わっています。
これも実は、「ネタバレ」を避けるために選んだ苦肉の措置だったのです。
ほとんどご紹介する本からの引用だけに終始してしまうというのは、普通でしたら「紹介文としては不適切だ」と言われてしまいかねません。
しかし『レインツリーの国』の場合、「ネタバレ」を避けるためにはやむをえないだろうと考え、そのようなご紹介のしかたにさせていただきました。
どうか有川浩さんや読者の皆さんが、私の窮余の策の理由と意図とをご理解いただけましたら嬉しいのですが。
ところで「soramove」のblogで『レインツリーの国』に言及している頁では、次のように書かれています(引用に際して、途中に出てくる空白行は省略させていただきました)。
自分の好きな本について
誰かと話し合った経験はないな、
簡単な感想を言い合うことはあっても、
どの個所でどんな事を感じたかとか
結末についての
個人的な感想を言い合う事は無い。
映画の感想も同じだけれど
感じ方は人それぞれ
だから、わざわざ自分と違う感想を聞いても
そこから何か見つかる気がしないからだ。
この部分を読ませていただいた時に私は、自分の過去の経験を思い出させられてしまって、ちょっと哀しく感じてしまったんですよ。
実は私はまだ小学生だった頃から、かなり多くの本を読んできました。
二葉亭四迷に始まって北杜夫くらいまでに至る日本の近代文学の作品の多くを、まだ小学生だったうちに読んでしまったというようにです。
そしてそれらの作品について、友だちと語りあいたいという気持ちを強く持っていました。
ところが十代くらいの頃の私のまわりには、私と同じような作品を読んでいる同年代の友だちはいなかったのです。
そのためにその頃の私は、わりと淋しい思いを強いられてしまっていました。
ところが、私が二十代の後半に入った頃――
私が知りあったナツヨは、まだ高校生だったのですが、文学に対して強い関心を抱いていたのです。
そこで私はお互いの読んだ本についてナツヨと語りあい、とても楽しい思いを味わうことができました。
「小学生の頃からの夢が、ようやく実現した」とも感じさせられたのです(この件に関しては、当塾の「10年ごしのプロポーズ.24-2」の頁も併せてご参照ください)。
私も読んだ本について、私とは異なるナツヨの感想を聞かせてもらって参考になった気がしたこともありましたし。
ですので「soramove」のblogを書いておられる人にとっても、私にとってのナツヨのような相手と出会うことができれば――
おそらく「わざわざ自分と違う感想を聞いても/そこから何か見つかる気がしない」などとはおっしゃらなくなるのではないでしょうか。
などというのは「自分の意見や経験の押し付けであり、余計なお世話だ」と言われてしまうのかもしれませんけど。
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