手や口で女性の体を愛撫 [いい恋のためのエッセンス]
「体の他の部分のなで方も、顔のなで方と全く同じです。今やっていただいたのと同じやり方で女の人の肩や腕、それから背中や両脚などあちこちをなでてあげてください。ただしそれらの部分はどれも、頭や顔に比べると面積が広いですよね。そのため手の動かし方がついつい、頭や顔をなでる時よりも速くなってしまいがちな人もいるようなんですな。でも、そうなってしまってはいけません。あくまでも今、頭や顔をなでていただいた時と同じくらいゆっくり手を動かすようにしていただかないと。ええとまた、マネキン人形を相手に練習してみていただけますか。それではまず最初に、マネキン人形の腕をなでてみることにしましょう」
そう言って仁藤はまたもやわれわれに練習をさせ、自分はその様子を見てまわる。
そして時おり「えっと、それでは速すぎます。もっとゆっくり、本当にごく穏やかななで方をしないといけないんですよ」などと助言をしたりもした。
だがやがて、全員が仁藤から言われたとおりのゆっくりとしたなで方になったと見てとったのだろう。しばらくの後に仁藤は「それでは今度は、腕ではなく肩のあたりをなでてみてください」と皆に指示したのだ。
そのようにして、また少し経ってから「次は背中をなでてみてもらえますか」だとか「ちょっと腰を落としていただいて、今からマネキン人形の太腿のあたりをなでてみましょう」などと新たな指示を出していく。
かくしてわれわれにひととおりマネキン人形の体のあちこちをなでさせてから、仁藤は再び説明に戻った。
「なかなか皆さん、のみこみが早いですね。それでは今の手の形と軽い触れ方と、それから手の動かし方のゆっくりさとをしっかり覚えておいてください。そして次からは誰か女の人とセックスをする時、まず今やっていただいたように軽く相手の体をなでる愛撫のしかたをしてみてあげてほしいんですよ。そうすれば相手の女の人の気分が高まって、その後のセックスを本当に気持ちよく感じることができるようになるはずですので。できれば今のような愛撫を最初に数十分間くらい、していただければ理想的なのですが。まあ実際には、なかなかそれだけの時間をとるのは難しいかもしれませんけど。でも今のような愛撫のしかたを何十分間か続けていると、それだけで気分が高まって絶頂に達してしまう女の人もいるようです。それって私たち男性にとっては、とても不思議に感じられてしまうのかもしれません。こんな軽いなで方をしただけで、どうしてそんなに気持ちよく感じられるのだろうかって。だけどどうやら女の人の体というのは、そういうふうにできているものらしいんですな。ですから最初に私が、申しましたでしょう。『どこを、どういうふうに愛撫されると気持ちよく感じるのか』ということが、私たち男性と女の人たちとでは全く違っているようなんですよと」
そうわれわれに言った上で仁藤は、こんなことも教えてくれたのだ。
「ただし中には自分の体をなでられることに慣れていなくて、なでられるとくすぐったく感じてしまう女の人もいるようです。それは相手の男の人のなで方が、まだ少しぎこちないからだという場合もあるのでしょう。そういう女の人に対しては、その人がくすぐったく感じないようなやり方で、なでてみてあげるようにしてください。そうやってしばらく続けていると、やがてくすぐったくではなくて気持ちよく感じはじめる場合が多いらしいんですよ。そうなればそういう女の人もその後は、なでてもらうのを喜ぶようになりますからね」
さらに仁藤は、こんなことも言った。
「今日はそちらの練習はしませんが、この軽なで法は手ではなく口でやることも可能です。われわれ男の舌や唇で、女の人の体のあちこちを優しくなでるように愛撫するわけですね。われわれは自分の頭をそんなに速く大きく動かすことはできないので、どうしても愛撫のしかたはゆっくりとしたものになるはずでしょう。でもって、そのゆっくりさがちょうど好都合なわけですよ。ですからそういうゆっくりとした速度で、女の人の体のあちこちを皆さんの舌や唇でなぞってみてあげてください。決して自分の舌や唇を相手の体に押しつけるようにするのではなく、ごく軽く触れるだけのような感じで。そうすれば相手の女の人は、自分の体を皆さんの手で軽くなでられた時と同じように気持ちよく感じるはずですから。ごく軽く自分の舌や唇で相手の体をなぞるだけですので、べたべたと自分のつばで相手の体を濡らせてしまうことにはならないはずですし」
（「より上の悦楽を求めて」より）
『より上の悦楽を求めて』には、より気持ちのいい男性の自慰や性交のやり方の講習が描かれています。
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そう言って仁藤はまたもやわれわれに練習をさせ、自分はその様子を見てまわる。
そして時おり「えっと、それでは速すぎます。もっとゆっくり、本当にごく穏やかななで方をしないといけないんですよ」などと助言をしたりもした。
だがやがて、全員が仁藤から言われたとおりのゆっくりとしたなで方になったと見てとったのだろう。しばらくの後に仁藤は「それでは今度は、腕ではなく肩のあたりをなでてみてください」と皆に指示したのだ。
そのようにして、また少し経ってから「次は背中をなでてみてもらえますか」だとか「ちょっと腰を落としていただいて、今からマネキン人形の太腿のあたりをなでてみましょう」などと新たな指示を出していく。
かくしてわれわれにひととおりマネキン人形の体のあちこちをなでさせてから、仁藤は再び説明に戻った。
「なかなか皆さん、のみこみが早いですね。それでは今の手の形と軽い触れ方と、それから手の動かし方のゆっくりさとをしっかり覚えておいてください。そして次からは誰か女の人とセックスをする時、まず今やっていただいたように軽く相手の体をなでる愛撫のしかたをしてみてあげてほしいんですよ。そうすれば相手の女の人の気分が高まって、その後のセックスを本当に気持ちよく感じることができるようになるはずですので。できれば今のような愛撫を最初に数十分間くらい、していただければ理想的なのですが。まあ実際には、なかなかそれだけの時間をとるのは難しいかもしれませんけど。でも今のような愛撫のしかたを何十分間か続けていると、それだけで気分が高まって絶頂に達してしまう女の人もいるようです。それって私たち男性にとっては、とても不思議に感じられてしまうのかもしれません。こんな軽いなで方をしただけで、どうしてそんなに気持ちよく感じられるのだろうかって。だけどどうやら女の人の体というのは、そういうふうにできているものらしいんですな。ですから最初に私が、申しましたでしょう。『どこを、どういうふうに愛撫されると気持ちよく感じるのか』ということが、私たち男性と女の人たちとでは全く違っているようなんですよと」
そうわれわれに言った上で仁藤は、こんなことも教えてくれたのだ。
「ただし中には自分の体をなでられることに慣れていなくて、なでられるとくすぐったく感じてしまう女の人もいるようです。それは相手の男の人のなで方が、まだ少しぎこちないからだという場合もあるのでしょう。そういう女の人に対しては、その人がくすぐったく感じないようなやり方で、なでてみてあげるようにしてください。そうやってしばらく続けていると、やがてくすぐったくではなくて気持ちよく感じはじめる場合が多いらしいんですよ。そうなればそういう女の人もその後は、なでてもらうのを喜ぶようになりますからね」
さらに仁藤は、こんなことも言った。
「今日はそちらの練習はしませんが、この軽なで法は手ではなく口でやることも可能です。われわれ男の舌や唇で、女の人の体のあちこちを優しくなでるように愛撫するわけですね。われわれは自分の頭をそんなに速く大きく動かすことはできないので、どうしても愛撫のしかたはゆっくりとしたものになるはずでしょう。でもって、そのゆっくりさがちょうど好都合なわけですよ。ですからそういうゆっくりとした速度で、女の人の体のあちこちを皆さんの舌や唇でなぞってみてあげてください。決して自分の舌や唇を相手の体に押しつけるようにするのではなく、ごく軽く触れるだけのような感じで。そうすれば相手の女の人は、自分の体を皆さんの手で軽くなでられた時と同じように気持ちよく感じるはずですから。ごく軽く自分の舌や唇で相手の体をなぞるだけですので、べたべたと自分のつばで相手の体を濡らせてしまうことにはならないはずですし」
（「より上の悦楽を求めて」より）
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