あかずの踏切り.解説 [皆の恋話]
私は高校を卒業して最初の大学に入った年に自分が書いた詩のうち62篇を選び、「あかずの踏切り」という題の詩集を編みました。
大学がある都心部の雰囲気になじめずにいた疎外感を、「あかずの踏切り」という題で表わしたのです。
井上陽水の Album「氷の世界」に収められていた曲「あかずの踏切り」も念頭にありました。
私は23歳だった年、「あかずの踏切り」という題の小説(?)を書きました。
主人公が自分の住んでいた街へ帰れずにいる苛だちを、「あかずの踏切り」という題で表わしたのです。
この小説「あかずの踏切り」には、散文詩を含めて23篇の詩を挿入しました。
映画における挿入歌のように、小説の本文に彩りを添えてくれる効果を狙ったのです。
23篇のうち12篇が、詩集「あかずの踏切り」から選ばれたものでした。
小説「あかずの踏切り」には、「あかずの踏切り」という題の詩も挿入されています。
しかし詩集「あかずの踏切り」には、「あかずの踏切り」という題の詩は収められていません。
小説「あかずの踏切り」に挿入されている「あかずの踏切り」という題の詩は、詩集「あかずの踏切り」に収められている複数の詩を組み合わせて作られたものなのです。
他にも小説「あかずの踏切り」に挿入する際、少し手を加えられて形が変えられた詩があります。
小説「あかずの踏切り」の後日談が、当塾にも掲載された「此処より他の場所」です。
小説「あかずの踏切り」と「此処より他の場所」には若杉真也という主人公と、その幼なじみである奥山香子という女性が登場します。
若杉の方は香子のことを、自分の恋人だとは考えていません。しかし香子の方は若杉のことを、とてもけなげに慕いつづけています。
これは多くの男性にとって、実に理想的だと感じられる状態ではないでしょうか。
だからこそ古今東西、同じような設定の物語がたくさん作られてきたのでしょう。
しかし女性にとっては、とても不本意に感じられる状況ではないかという気がします。
ですので女性の皆さんが読むと、腹立たしくすら思えてしまうのかもしれません。
若い女性の皆さんの中には「恋愛こそが自分にとって、最も大事な関心事だ」という人も多いのでしょう。
しかし男性の多くは、そうではありません。
恋愛に対して関心はあっても「もっと他に、より自分にとって大事だと思えることがある」という人も多いのです。
そして小説「あかずの踏切り」と「此処より他の場所」の若杉も、あまり香子のことにはかまわず、自分にとって重要に思えることの方に追われています。「此処より他の場所」の末尾でようやく、自分に対する香子の思いにきちんと向きあうことを決めるのですが。
おそらく小説「あかずの踏切り」と「此処より他の場所」を女性の読者の人が読んでくださった場合は、そういう若い男性の心理や傾向を知っていただく上での参考にしていただけるのではないでしょうか。
小説「あかずの踏切り」や「此処より他の場所」には文学や音楽など、いろいろな先行作品を踏まえて書かれている箇所があります。
「この部分は、こういう先行作品を踏まえて書かれている」だとか「この箇所には、こういう意味が込められている」などの解説を全て列挙したら、本文と同じくらいの長さになってしまうのではないかという気もするほどです。
ですのであえて列挙はしませんが、私が踏まえさせていただいた先行作品に対しては謝意と敬意を表したいと思います。
どの箇所がどういう先行作品を踏まえて書かれたものなのか、考えながら読んでみるのも一興かもしれませんね。
私は20代だった頃、小説「あかずの踏切り」に始まって、いずれも若杉や香子が登場する連作を6篇、書きました。すなわち、以下の6篇です。
この6篇のうち、香子をめぐる恋愛の話題が作中で大きな比重を占めているのは「あかずの踏切り」「此処より他の場所」「Life with the Lions」「Wedding Album」の4篇です。
特に「Wedding Album」では、香子が結婚するに至る過程が描かれています。
この「Wedding Album」を当塾では、いずれ掲載することを考えてみたいと思っております。
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大学がある都心部の雰囲気になじめずにいた疎外感を、「あかずの踏切り」という題で表わしたのです。
井上陽水の Album「氷の世界」に収められていた曲「あかずの踏切り」も念頭にありました。
私は23歳だった年、「あかずの踏切り」という題の小説(?)を書きました。
主人公が自分の住んでいた街へ帰れずにいる苛だちを、「あかずの踏切り」という題で表わしたのです。
この小説「あかずの踏切り」には、散文詩を含めて23篇の詩を挿入しました。
映画における挿入歌のように、小説の本文に彩りを添えてくれる効果を狙ったのです。
23篇のうち12篇が、詩集「あかずの踏切り」から選ばれたものでした。
小説「あかずの踏切り」には、「あかずの踏切り」という題の詩も挿入されています。
しかし詩集「あかずの踏切り」には、「あかずの踏切り」という題の詩は収められていません。
小説「あかずの踏切り」に挿入されている「あかずの踏切り」という題の詩は、詩集「あかずの踏切り」に収められている複数の詩を組み合わせて作られたものなのです。
他にも小説「あかずの踏切り」に挿入する際、少し手を加えられて形が変えられた詩があります。
小説「あかずの踏切り」の後日談が、当塾にも掲載された「此処より他の場所」です。
小説「あかずの踏切り」と「此処より他の場所」には若杉真也という主人公と、その幼なじみである奥山香子という女性が登場します。
若杉の方は香子のことを、自分の恋人だとは考えていません。しかし香子の方は若杉のことを、とてもけなげに慕いつづけています。
これは多くの男性にとって、実に理想的だと感じられる状態ではないでしょうか。
だからこそ古今東西、同じような設定の物語がたくさん作られてきたのでしょう。
しかし女性にとっては、とても不本意に感じられる状況ではないかという気がします。
ですので女性の皆さんが読むと、腹立たしくすら思えてしまうのかもしれません。
若い女性の皆さんの中には「恋愛こそが自分にとって、最も大事な関心事だ」という人も多いのでしょう。
しかし男性の多くは、そうではありません。
恋愛に対して関心はあっても「もっと他に、より自分にとって大事だと思えることがある」という人も多いのです。
そして小説「あかずの踏切り」と「此処より他の場所」の若杉も、あまり香子のことにはかまわず、自分にとって重要に思えることの方に追われています。「此処より他の場所」の末尾でようやく、自分に対する香子の思いにきちんと向きあうことを決めるのですが。
おそらく小説「あかずの踏切り」と「此処より他の場所」を女性の読者の人が読んでくださった場合は、そういう若い男性の心理や傾向を知っていただく上での参考にしていただけるのではないでしょうか。
小説「あかずの踏切り」や「此処より他の場所」には文学や音楽など、いろいろな先行作品を踏まえて書かれている箇所があります。
「この部分は、こういう先行作品を踏まえて書かれている」だとか「この箇所には、こういう意味が込められている」などの解説を全て列挙したら、本文と同じくらいの長さになってしまうのではないかという気もするほどです。
ですのであえて列挙はしませんが、私が踏まえさせていただいた先行作品に対しては謝意と敬意を表したいと思います。
どの箇所がどういう先行作品を踏まえて書かれたものなのか、考えながら読んでみるのも一興かもしれませんね。
私は20代だった頃、小説「あかずの踏切り」に始まって、いずれも若杉や香子が登場する連作を6篇、書きました。すなわち、以下の6篇です。
- あかずの踏切り
- 此処より他の場所
- ニューヨーク殺人事件
- Life with the Lions
- 文学賞なんてほしくない
- Wedding Album
この6篇のうち、香子をめぐる恋愛の話題が作中で大きな比重を占めているのは「あかずの踏切り」「此処より他の場所」「Life with the Lions」「Wedding Album」の4篇です。
特に「Wedding Album」では、香子が結婚するに至る過程が描かれています。
この「Wedding Album」を当塾では、いずれ掲載することを考えてみたいと思っております。
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