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包茎は自分でむける? [恋愛小説などから学ぶ]

 いつ包皮が剥け、包茎でなくなるか――これは若い男性にとって、かなり気になってしまうことですよね。
 この件について私は当塾の「いつ包茎でなくなるか」の頁で以前、次のように書きました。

私は思いきって、無理やりに自分で包皮をむいて亀頭が露出した状態にしてしまったのです。
 けれども、これが大失敗でした。
 真性包茎だったわけですから、亀頭の先っぽにある包皮は、なかり狭まっていたわけです。
 しかし無理やりに皮をむいてしまった結果、包皮のその狭まった部分が、亀頭のへりよりも少しペニスの根元側に移動しました。
 しかし位置は移動しても、その部分の包皮が狭まっていることに変わりはありません。
 狭まっている包皮がペニスを固く締めつけている形になったため、その箇所で血液だか組織液だかの循環や移動が妨げられてしまったのでしょう。
 その締めつけられている箇所よりも先端側の包皮が、大きく水ぶくれのようにふくれあがってしまったのです。
 亀頭を頭とした場合、そのへりにある包皮が大きくふくらんだので、まるでエリマキトカゲの頭のようになってしまいました。
 しかもふくらんだ包皮は、何日か経っても、ちっとも元に戻ってくれそうにありません。
 大きくふくれてしまっているので、服の上からも股間がふくらんでいるように見えてしまいます。これでは外出も、できません。
 そこで私はしかたなく、泌尿器科の診察を受けることにしました。
 その結果、ふくらんだ部分とペニスを締めつけている部分の包皮を切りとる手術を受けることになったのです。

 しかし自分で包皮をむいて包茎でなくなることができた話が、車谷長吉の『贋世捨人』に出てきます。
 この小説の冒頭に近い部分には、次のように書かれています。

 福原町の淫売屋で、私の相方になったのは、目鼻立ちのくっきりとした、併し痩せぎすの、貧相な女だった。ともに裸になって、布団の中でだき合ったが、私は無我夢中で、それに私はその年まで「皮かぶり」、つまり包茎で、男根を女陰の中に挿入すると、皮がずるりと剥けて、ひりひりした。その痛みに堪えているうち、女が腰を動かすので、何が何だか分からないまま、射精してしまった。
 ことが終わったあと、自分の男根を見ると、また「皮かぶり」に戻っていた。が、いったん皮がずるりと剥けたので、烈しい痛みが残っていた。

 しかしその少し先の部分では、次のように書かれているのです。

ある日、町医者(耳鼻咽喉科)の待合室においてあった医学雑誌を読んでいたら、包茎は男根の亀頭に恥垢が溜まり、それが皮膚癌の原因にもなる、と書いてあったのを見て、恐れた。
 その夜、沼袋町のアパートに帰ると、下穿きを脱ぎ、男根を包んでいる皮をめくり返した。生々しく光る白い恥垢が、亀頭を覆っていた。独特の、精液が腐ったような臭いがした。めくり返した皮がひりひりした。私は痛いのを我慢して、恥垢をマッチ棒の尻でこそぎ落とした。すると、充血した赤剥けの亀頭が露出した。マッチ棒の尻で亀頭の皮膚を引っ掻いたので、烈しい痛みに慄える男根が勃起していた。
 それから数日間は、皮の剥けた亀頭が下穿きの布にこすれて、私の男根は痛んだ。駅の階段を上る時などは、途中でうずくまってしまうことがあった。また、銭湯へ行って、男根に熱い湯を掛けて洗おうとすると、全身の細胞から漿液がにじみ出すほどひりひりした。が、そういう状態も半月もすると、徐々にゆるんで来た。これで俺も、も一度、女とまぐわいが出来ると思うた。

 車谷長吉は私小説家を名のっており、『贋世捨人』は自伝的な作品だと言われています。
 だとすると車谷長吉は、ここに引用した文章に書かれているように、自分で包皮をむいて包茎でなくなったのでしょうかね。
 だからといって真似をすると、私が「いつ包茎でなくなるか」の頁で書いたような状態になってしまって手術を受ける羽目に陥らないとも限らないのでしょうけど。

拙作「愛のための手術」では包茎手術の前後の経緯が、実際の体験に基づいて描かれています。
ですので、包茎で悩んでいる読者の皆さんにとっても参考にしていただけることでしょう。
下にある本の画像をクリックすると、その本に関するAmazon.co.jpの該当頁が表示されます。

贋世捨人 (文春文庫)


愛のための手術  明るい性愛物語集

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