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性交にはゆとりが大切 [いい恋のためのエッセンス]

「世間では、私たち女性が充分に気持ちよくなれないようなセックスのしかたが普通になっちゃっているでしょう? そりゃあ確かに男の人の側は気持ちいいのかもしれないけれど、私たち女性にとっては大して嬉しくないやり方がね。最初に少しだけ女の人の胸などを愛撫してから、わりとすぐ男の人のあれを女性のあそこに挿入してピストン運動を始めちゃうって感じで」
「そういうのって、『男性本位のセックスのしかた』とでも言えばいいのかな」私は首をひねった。「小説なんかで男と女がセックスをする場面を見ても、そういうやり方をしている場合が多いみたいですけど」

「でもそのやり方じゃ、私たち女性の側は充分に満足できないわけよ。今までの教習でワタルさんにも練習してもらったように、もっとじっくり時間をかけて体のあちこちを愛撫してもらわないと。なのに『そういうやり方が必要なんだ』ということは、決して広く知られていないみたいでしょう。そして『そういうやり方が必要なんだ』と知らない人は、『そういうやり方を身につけなければ』と考えることもないってわけ。だから当然、うちのような教習所なんかに通って身につけようともしないしね」
「あ、なるほどね」私は、うなづかされた。「そもそも、そういう『もっと女性のためを考えたセックスのしかたが必要なんだ』という知識というか認識そのものが普及していないわけですね」

「私たちとしては、そういう『相手のためを思う気持ち』を大切にしたいと考えてるの。うちの教習所の名前をセックス教習所とか性技教習所じゃなく、愛の字を入れて『性愛教習所』にしたのも、そういう意味を込めてのことだし。女性の側も充分に気持ちよくなれるやり方を身につけて、お互い本当に相手のためを考えて愛しあうセックスをしてほしいなって思って」
「男の側も女の人たちの側も、そういう気持ちは大切ですよね」その点は私も、同感だ。「そういう考え方を持っている人たちが増えてくれれば確かに世の中は今より、もっと幸せになるんじゃないかという気がしますよ」

「だけど最近、どうやらそれだけじゃ駄目らしいってわかってきちゃったのよ。ただ男の人たちにそういう気持ちと、それから私たち女性が充分に気持ちよくなるためのやり方の知識を持ってもらっただけではね。それが今、私たちが頭を痛めちゃっている二つめの理由なの」
「それだけじゃ駄目らしいって、なぜですか?」私は訊ねた。

「だってワタルさん、ちょっと考えてみて。仮に男の人の側が相手の女性を充分に気持ちよくさせてあげたいという思いと、そのために必要な知識とを持っていたとしてもよ。それでもやっぱり、相手の女性を充分に気持ちよくさせてあげることができない男の人が多いみたいなの。なにしろ今の日本だと働いている男の人は毎日とても忙しくて時間がとれず、お休みの日にも疲れてぐったりとしちゃっていたりするでしょう。だから平日の夜もお休みの日も自分の恋人や奥さんと、ゆっくりと時間をかけて愛しあうだけの時間や気力や体力がないことが多いみたいで」

「あ、なるほど」私としても、大いに思いあたるところがある。「それは私も、よくわかりますよ。私も勤めていた頃や仕事が忙しかった時期は、そうでしたから。幸か不幸か最近は、わりと時間に余裕がとれるようになってきましたが。だからこそ、こうやってこの教習所に通ったりすることもできているわけですし」

「そういう意味でワタルさんは比較的、恵まれた立場みたいよね。だけど世間の男の人のほとんどは、うちのような教習所へ通ったりする暇もとりにくいわけでしょう。それだけじゃなくて自分の恋人や奥さんと、ゆっくり愛しあうことすら難しいとしたらよ。そんな世の中は男の人にとっても私たち女性にとっても、とても不幸なものだと思わない? だから最近、私たちは考えるようになったの。そういう今の世の中の姿を、ぜひとも変えなくちゃいけないんじゃないかって。男の人と私たち女性がゆっくり愛しあう時間をとれるようになり、男の人も女性も幸せになれるように」
「ううむ、なるほど」私は思わず、うならされてしまった。「今の社会のしくみそのものが問題だ、ってわけですな」

「どうも男の人たちっていうのは、ついつい目の前の仕事だとか課題に対して熱中しちゃう傾向があるみたいでしょう。もっとお金を稼げるようにならなくちゃだとか、もう一つ上を目指さなくちゃとか思ってね。そのために時間や労力をつぎ込んで、自分の生活は犠牲にしちゃう人も多いし。自分の生活を犠牲にしたんじゃ何のために頑張っているのかわからなくなってしまって、本末転倒なはずだっていうのに」
「そう言われると、耳が痛いですね」私としては、思わず顔が赤らんでしまいそうになる。「そういう生きかたを私も今まで、してきていないとは言えませんので」

「それに比べて私たち女性は、自分の恋人や家族との時間やふれあいを最優先に考える人が多いでしょう。でもって私たちはそちらの方が、より人間的で幸せな生きかたのはずだと思うのよ。だとしたら男の人たちも今までのような生きかたを改めて、私たち女性と同じような生きかたをした方が幸せなはずだって思わない?」
(「愛の社会へ女尊運動」より)

『愛の社会へ女尊運動』には、より気持ちのいい性交のやり方の教習が描かれています。
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愛の社会へ女尊運動 まじめな性愛物語


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