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多くの恐怖小説に敬意 [真に役立つ恋愛本を]

 拙作「終らない夜の始まり」の第一稿は全体が第一部から第四部まで四つの「部」に分かれ、一つの「部」にはそれぞれ五つずつの章があります。
 それらの部と章の題を書きだしてみましょう。
  • 第一部 創生
  •  観察日記
  •  真夜中
  •  母子像
  •  砂の壁
  •  声の網


  • 第三部 預言
  •  独楽鴉
  •  獣の墓
  •  多足類
  •  西の光
  •  秋津島

  • 第四部 福音
  •  闇世界
  •  らせん
  •  黙示録
  •  龍紀元
  •  復楽園

 この「終らない夜の始まり」は、先行するさまざまな恐怖小説などを踏まえて書かれています。
 そしてそれらの作品に敬意を表するため、章の題の多くはそれらの作品にちなんで付けさせていただきました。
 どの章の題が誰の何という作品にちなんで付けられたものなのか、書きだしておくことにしましょう。

 第一部の「真夜中」という章の題は、ディーン・R・クーンツの『ミッドナイト』。「母子像」は、筒井康隆の「母子像」(そのままやんけ)。「砂の壁」は、安部公房の『砂の女』と『壁』。「声の網」は、星新一の『声の網』(これも、そのまま)。

 第二部の「むじな」は、小泉八雲の「怪談」。「迷い鳥」は拙作「迷える小鳥」からとりましたが、この「迷える小鳥」という題はジョン・レノンのアルバム'Walls And Bridges'に収められた'Surprise,Surprise(Sweet Bird of Paradox)'という曲の副題にちなんで付けられたものです。そして「魔の山」は、トーマス・マンの『魔の山』。「純愛伝」は、小林恭二の「純愛伝」。

 第三部の「独楽鴉」という章はフランツ・カフカの『審判』(この作品の原題は「審判」ではなく「訴訟」と訳すべきだ、という意見もあります)を踏まえているので、その作者名にちなんで題を付けさせていただきました。「獣の墓」は、スティーヴン・キングの『ペット・セマタリー』。「西の光」は、ブラム・ストーカーの『ドラキュラ』。

 第四部の「らせん」は、鈴木光司の『らせん』。「黙示録」は、新約聖書の「ヨハネの黙示録」。「龍紀元」は、キム・ニューマンの『ドラキュラ紀元』。「復楽園」は、ジョン・ミルトンの『復楽園』。

 一般にホラー小説とは呼ばれていない作品も含まれています。しかし「迷える小鳥」および'Surprise,Surprise(Sweet Bird of Paradox)'と『復楽園』以外は全て、なかなか怖い話がそろっていると思いますよ。

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砂の女 (新潮文庫)


壁 (新潮文庫)


声の網 (角川文庫)


怪談・奇談 (講談社学術文庫―小泉八雲名作選集)


魔の山〈上〉 (岩波文庫)


魔の山〈下〉 (岩波文庫)


訴訟 (光文社古典新訳文庫)


らせん (角川ホラー文庫)


ドラキュラ紀元 (創元推理文庫)


ミッドナイト (文春文庫)


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haiyuza-labo

はじめまして。突然のメール送信大変失礼致します。劇団俳優座LABO委員会と申します。
来たる3月17日~22日、劇団俳優座では安部公房・作『制服』を上演します。安部公房氏とは何かとゆかりのある俳優座ですが、今回は27年ぶりにこの処女戯曲を手掛けます。

主演はフジテレビドラマ「フリーター、家を買う。」に出演していた田中壮太郎。演出は俳優座の次世代を担う若手演出家・眞鍋卓嗣が務めます。
人間の欲・本質を描いたこの作品を老舗劇団の若手キャスト&スタッフがどういった形で表現するのか注目です。
ご興味がありましたら、ぜひご覧ください(おかげさまで、13日・22日は売切になりました!)。
何卒宜しくお願い申し上げます!

■特設ページ
http://www.manabeck.com/seifuku/
■俳優座HP
http://haiyuza.net

by haiyuza-labo (2011-02-22 19:33) 

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