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とんカツの頃の愛の詩.13 [17才の恋話]

 十七歳だった年の夏から秋にかけて書いた愛の詩を四つ、掲げておきます。

    きれいな性慾

へびのしたとへびのしたとがからみあう
ちろりちろりとなまあたたかでやわらかく
ぐにやりぐにやり  空気はしめっている
野原いちめんのくさのなか
青天井にあけっぴろげな
へびのしたとへびのしたとがからみあう
あまずっぱいあんずのにおいがする
                七月四日


    東経139度

わたくしはかのじょのべろを口中にふくんで
しずかにまぶたをとじる
とおくの物音がきこえてくる
いんどしなではいまもまた戦火がもえさかっているのかもしれない
かんこくの政治犯たちはなみだをながし
ぱくちょんひはおおきなあくびをいいまひとつしたところ……
だがわたくしはなにもせずただしずかにしずかに
これからかのじょをだきしめるのである
                七月四日


    宣言

生きること
生きて欲すること
欲してとげること

ぼくはきみがすきだ

雄叫びが内なるものと外なるものとを
皮肉な目つきでみつめている
身をなげうって、死も辞さず
たった一時の人生ならば

ぼくはきみがすきだ
                七月八日


    誰も知らない

NOBODY LOVES YOU BUT ME
EVERYBODY'S RUNNING TO THEIR HOME
NOBODY TELLS YOU BUT ME
EVERYBODY'S HIDING IN THEIR HOME

BUT NOW!
HE IS COMING TO OUR TOWN
BREAKING ALL THEIR SWEET LITTLE DREAMS
WE CAN HEAR THIER INNER SCREAMS
NOBODY KNOWS THAT TIME IS COMING UP!

NOBODY KNOWS YOU BUT ME
EVERYBODY'S DYING IN THEIR HOME
NOBODY CARES YOU BUT ME
SOMEBODY'S GETTING TO BE ALONE

BUT NOW!
HE IS SHOUTING IN THE STREET
BREAKING ALL OUR SWEET LITTLE DAYS
WE CAN SEE HIM BY OUR GATES
NOBODY KNOWS THAT TIME IS COMING UP!

NOBODY NEEDS YOU BUT ME
SOMEBODY MUST KILL HIM DOWN TO HELL
NOBODY LOVES YOU BUT ME
BOTH OF WE MUST HEAR THE FINAL BELL
                十月二十六日

「誰も知らない」は黙示録的な状況を乗りこえた後に二人でFINAL BELLを聞く、という内容の詩です。
 後に書かれて当塾の「とんカツの頃の愛の詩.7」の頁に掲げられた「ゆきずりの街」や、「とんカツの頃の愛の詩.8」の頁に掲げられた「男は都会に背をむけて」などにも、このFINAL BELLという言葉が出てきます。
 それらは全て、この「誰も知らない」を踏まえたものなのです。

 なお「誰も知らない」には当時、自分で曲をつけました。
 ただし中間部分はラップですが。
 途中にラップの部分がある曲を私が作ったのは確か、この「誰も知らない」が最初だったと思います。

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