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とんカツの頃に歌った曲.7 [17才の恋話]

 どうも高校時代の私が好んで歌っていたラヴ・ソングは、日本語の歌詞の曲より、歌詞が英語の曲が多かったようです。
 その中には、10ccの'I'm not in Love'も含まれていました。10ccのメンバーだったEric StewartとGraham Gouldmanが作った曲で、アルバム'The Original Soundtrack'に収められています。

 日本人がこの曲を聴くと、何重にも多重録音で重ねられたコーラスと旋律の美しさが最初に聴き手の心を惹きつけるのかもしれません。
 しかし歌詞をよく聴いてみると、その内容にも気持ちを惹きつけられます。
 相手の写真を壁に飾っておきながら「その下にある汚らしいしみを隠すためなんだ」と言い訳をして「僕は君を愛してなんかいない」と意地をはる主人公のことが、とてもいじらしく感じられるのです。
 男性にありがちな心理を女性が知るための参考にもなることでしょう。

 私は昔、この歌詞を日本語に訳してみたことがあります。
 それを掲げてみることにしましょう。

    I'm not in Love

僕は愛してなんかいない  忘れないでいておくれ
これは馬鹿げたひと時かぎりのことでしかないんだ
たとえ僕が君に電話をかけたからといって
君が僕にそうさせたんだなどとは思わないでおくれ
僕は君を愛してなんかいない  なぜってそれは……

君と会うのは確かにきらいじゃない
でもそんなのはたいして意味のあることじゃないさ
だからもし僕が君を呼び出したとしても
友だちに言いふらして大騒ぎしたりはしないように
僕は君を愛してなんかいない  なぜってそれは……

僕は君の写真を壁に飾っているけれど
それはその下にある汚らしいしみを隠すためなんだ
だからそれを返せだなんて言わないでおくれ
そんなのはたいして意味のあることじゃないってわかっているだろう
僕は君を愛してなんかいない  なぜってそれは……

君は僕のため長いあいだ待たされることになるだろう

 中学時代から好きだったピンク・フロイドの'Wish You Were Here'も、よく歌いました。この曲の歌詞はピンク・フロイドのメンバーだったRoger Watersが作詞したそうで、アルバム'Wish You Were Here'に収められています。

 この曲は、もしかするとラヴ・ソングではないのかもしれません。同じアルバムに収められた 'Shine On You Crazy Diamond'と同じで、かつてピンク・フロイドのメンバーだった友人との関係を歌ったのだという可能性も考えられます。
 しかし作詞された背景を知らずに聴くと、とても心に染みいるラヴ・ソングだと感じられます。

 この曲も私は以前、歌詞を日本語に訳してみたことがあります。
 その結果は、次のようなものでした。

    Wish You Were Here

君は見分けることができると言う
地獄と天国を  苦しみと青空とを
君は見分けることができるかい
冷たい鋼のレールから緑どりなす野を
覆いから微笑を  君は見分けられるのか

君は奴らと取りかえてしまったのだろうか
君の英雄たちを幽霊と  熱い灰を樹々と
燃える大気を冷たい風と  冷ややかな快さと変化とを
君は取りかえてしまったのか
戦さで手柄をたてることと篭の中の鉛の役目とを

どれほど  どれほど君がここにいてほしいことか
僕たちは来る年も来る年も金魚鉢の中で泳ぎつづける
ふたつの迷える魂だ
あいかわらずの同じところばかり走りまわって
いったい何を見つけることができたというのか
懐かしいこの怯えだけ  あなたがここにいてほしい

 当時の私は「あなたがここにいてほしい」という題や内容の詩を、しばしば書いていました。当塾の「とんカツの頃の愛の詩.9」や「とんカツの頃の愛の詩.12」の頁にも、見られるとおりです。
 これらはピンク・フロイドの'Wish You Were Here'に喚起されたものだったと言うことができるでしょう。

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The Original Soundtrack


Wish You Were Here


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