優しさには知的向上が必要.1 [いい恋のためのエッセンス]
「皆さんは当塾の入門篇の講義で、『優しい人を選べ』と言われましたでしょう。それから『優しい人同士が恋人や夫婦になれば幸せになれる』という主旨の講義を聞かれた人も、多いでしょうね。
そして『相手に優しくしようという気持ちがあっても、それだけでは実際に優しくできると限らない』って、『恋愛心理学１』の講義では言われましたよね。なぜならば男性と女性ではものの感じ方や考え方に違いがあって、たとえば男性が女性に対して優しくしようとしても、それを相手の女性の側が『優しくしてもらった』とは感じない場合があるからです。
このように、誰かに対して優しくするためには、ただ単に優しい気持ちがあるだけでは不充分なのです。この人は、どうされれば『優しくしてもらった』と感じて喜ぶのか、という知識も欠かせません。そういう知識がないと、相手に本当に喜んでもらうことは難しいのです」
「ですから皆さんは当塾の初級篇や中級篇の講義で、自分と異なる異性の心理や感じ方についても学んでこられたはずだと思います。男性の皆さんであれば女性の心理を、そして女性の皆さんは男性の心理をですね。
しかし異性の心理の一般的な傾向を知っても、それが自分の恋人や結婚相手に必ず当てはまるとは限りません。なぜなら男性であれ女性であれ、人には個人差というものがあるからです。たとえば皆さんが男性で、女性の心理の一般的な傾向を学んだとしても、皆さんが実際におつきあいする相手の女性には、それが当てはまらない場合もあるのです。
たとえば女性は自分の話を親身になって聞いてもらえると喜ぶのだって、『恋愛心理学１』の講義でお聞きになりましたよね。これは確かにほとんどの女性に当てはまるようですが、しかし必ずしも全ての女性に当てはまるわけではありません。女性の中にも自分の側は話をしようとせず、ひたすら相手の話を聞くことを喜ぶ人も少数ながらいるのです。
なので私たちは、異性の一般的な傾向を学ぶだけではいけません。『自分の目の前にいる、この人は何を望んでいるのか』ということを、正確に判断できるようにならなくてはいけないのです。
目の前にいる相手が男性なら男性、女性なら女性の一般的な傾向と異なる好みや性質を持っている場合、それは全くその人ならではの個人的なものだという可能性もあります。
しかし男性なら男性、女性なら女性の中で、さらに何らかのグループに共通する傾向だという場合もあります。
だなんていうのは、ちょっと話が抽象的でわかりにくいですよね。なので今から、具体的な例を挙げてご説明いたしましょう。
私たちが何か大変なことに直面している時に、まわりの人が『がんばって』と励ましてくれることがありますよね。
そういう時に『言葉でだけ励まされたって、なんの役にも立たない』と考えてしまう人は、わりと男性の側に多いんじゃないでしょうか。
それに対して女性の側は、言葉だけの励ましでも嬉しく感じる人の割合が、男性よりも多いんじゃないかという気がします。おそらく女性は気持ちのつながりを大切に感じる傾向が、男性よりも強いからなのでしょう。
しかしもちろん女性の中にも『言葉でだけ励まされたって、なんの役にも立たない』と考える人はいます。そしてこれは、あくまでもその人ごとの考え方の違いによる個人差だろうと思うんですよ。
ところが最近では、うつ病になる人が増えてきました。もちろん男性もいますけど、どちらかというと女性のほうが多いのだそうです。
私たちは誰かうつ病で苦しんでいる人がいたとしたら、つい『がんばって』と励ましてしまいそうですよね。
しかしうつ病の人に『がんばって』と言ってしまうと、相手はさらに落ちこんでしまって逆効果なのだそうです。
これなどは個人差というわけではなくて、『うつ病の患者』というグループに属している人たちに共通する傾向だと言えるのでしょう。
ですから私たちは誰か異性に対して優しくしようとしたら、相手が男性なら男性、女性なら女性の一般的な傾向を知っておくだけではいけません。その人がたとえば今ちょっとうつ病になってしまっているのだとしたら、うつ病の患者の人たちに共通する傾向も知っておく必要があるのです。もちろん何もうつ病の患者の人とかではなくて、たとえば相手が関西生まれだとしたら、関西人にだけ共通する性格を持っている可能性などもあるわけです」
（「恋愛塾で深～く愛して」より）
（この続きは拙著『恋愛塾で深～く愛して』もしくは『いい恋のためのエッセンス』でお読みください）
関連する内容が書かれた下記の頁も、あわせてご参照ください。
『恋愛塾で深～く愛して』や『いい恋のためのエッセンス』には、恋愛に役立つさまざまな講義が描かれています。
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そして『相手に優しくしようという気持ちがあっても、それだけでは実際に優しくできると限らない』って、『恋愛心理学１』の講義では言われましたよね。なぜならば男性と女性ではものの感じ方や考え方に違いがあって、たとえば男性が女性に対して優しくしようとしても、それを相手の女性の側が『優しくしてもらった』とは感じない場合があるからです。
このように、誰かに対して優しくするためには、ただ単に優しい気持ちがあるだけでは不充分なのです。この人は、どうされれば『優しくしてもらった』と感じて喜ぶのか、という知識も欠かせません。そういう知識がないと、相手に本当に喜んでもらうことは難しいのです」
「ですから皆さんは当塾の初級篇や中級篇の講義で、自分と異なる異性の心理や感じ方についても学んでこられたはずだと思います。男性の皆さんであれば女性の心理を、そして女性の皆さんは男性の心理をですね。
しかし異性の心理の一般的な傾向を知っても、それが自分の恋人や結婚相手に必ず当てはまるとは限りません。なぜなら男性であれ女性であれ、人には個人差というものがあるからです。たとえば皆さんが男性で、女性の心理の一般的な傾向を学んだとしても、皆さんが実際におつきあいする相手の女性には、それが当てはまらない場合もあるのです。
たとえば女性は自分の話を親身になって聞いてもらえると喜ぶのだって、『恋愛心理学１』の講義でお聞きになりましたよね。これは確かにほとんどの女性に当てはまるようですが、しかし必ずしも全ての女性に当てはまるわけではありません。女性の中にも自分の側は話をしようとせず、ひたすら相手の話を聞くことを喜ぶ人も少数ながらいるのです。
なので私たちは、異性の一般的な傾向を学ぶだけではいけません。『自分の目の前にいる、この人は何を望んでいるのか』ということを、正確に判断できるようにならなくてはいけないのです。
目の前にいる相手が男性なら男性、女性なら女性の一般的な傾向と異なる好みや性質を持っている場合、それは全くその人ならではの個人的なものだという可能性もあります。
しかし男性なら男性、女性なら女性の中で、さらに何らかのグループに共通する傾向だという場合もあります。
だなんていうのは、ちょっと話が抽象的でわかりにくいですよね。なので今から、具体的な例を挙げてご説明いたしましょう。
私たちが何か大変なことに直面している時に、まわりの人が『がんばって』と励ましてくれることがありますよね。
そういう時に『言葉でだけ励まされたって、なんの役にも立たない』と考えてしまう人は、わりと男性の側に多いんじゃないでしょうか。
それに対して女性の側は、言葉だけの励ましでも嬉しく感じる人の割合が、男性よりも多いんじゃないかという気がします。おそらく女性は気持ちのつながりを大切に感じる傾向が、男性よりも強いからなのでしょう。
しかしもちろん女性の中にも『言葉でだけ励まされたって、なんの役にも立たない』と考える人はいます。そしてこれは、あくまでもその人ごとの考え方の違いによる個人差だろうと思うんですよ。
ところが最近では、うつ病になる人が増えてきました。もちろん男性もいますけど、どちらかというと女性のほうが多いのだそうです。
私たちは誰かうつ病で苦しんでいる人がいたとしたら、つい『がんばって』と励ましてしまいそうですよね。
しかしうつ病の人に『がんばって』と言ってしまうと、相手はさらに落ちこんでしまって逆効果なのだそうです。
これなどは個人差というわけではなくて、『うつ病の患者』というグループに属している人たちに共通する傾向だと言えるのでしょう。
ですから私たちは誰か異性に対して優しくしようとしたら、相手が男性なら男性、女性なら女性の一般的な傾向を知っておくだけではいけません。その人がたとえば今ちょっとうつ病になってしまっているのだとしたら、うつ病の患者の人たちに共通する傾向も知っておく必要があるのです。もちろん何もうつ病の患者の人とかではなくて、たとえば相手が関西生まれだとしたら、関西人にだけ共通する性格を持っている可能性などもあるわけです」
（「恋愛塾で深～く愛して」より）
（この続きは拙著『恋愛塾で深～く愛して』もしくは『いい恋のためのエッセンス』でお読みください）
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