はじめに.1

　幸せな恋愛や結婚をするための秘訣は、たった二つだけだと私は思っています。
　この二つをきちんと守りさえすれば、必ず幸せになれるはずだと信じているのです。

　ところが今の日本では、この「たった二つだけの秘訣」が、なぜかあまり広く知られていないみたいなんですよね。
　これまで私は、恋愛について論じられている本を、何百冊だか何千冊だか自分でもわからないほど読んできました。恋愛について論じているWebサイトも、いろいろ目を通してきました。
（それらのうちの一部については、この「幸せになれる恋愛ノウハウ塾」のうち「恋愛実用書などで学ぶ」や「関連サイトから学ぶ」の中でご紹介しています）
　それらの中には、私が考えている「二つの秘訣」のうち片方が書かれているものは、たくさんありました。「二つの秘訣」の両方が部分的に書かれているものも、少しだけならありました。でも「二つの秘訣」の両方がはっきりと明記されていたものは、ほとんど見あたらなかったのです。
　しかし「二つの秘訣」のうち片方を守っただけでは、幸せになれる確率は、残念ながら低いようです。両方をきちんと守った時に、はじめて「必ず幸せになれる」と言えるのです。

「二つの秘訣」のうち一番目の方は、わりと広く知られているようです。この「恋愛で必ず幸せになる秘訣」の第一部の冒頭で、その一番目の秘訣を読んでいただいた時、「なんだ、そんな当たり前で簡単なことか」とお感じになる人も多いのではないでしょうか。
　しかし「当たり前で簡単なこと」であるにもかかわらず、その一番目の秘訣をきちんと守れている人は、わりと少ないようなのです。
　どうやら、これには無理もない理由があるようです。その理由と、それを克服して一番目の秘訣を守る方法についても、第一部でご紹介しようと思っています。

　そして「二つの秘訣」のうち二番目の方は、なぜだか今の日本では、あまり広く知られていないようなのです。私が読んだ本やWebサイトの中でも、この二番目の方がはっきりと書かれていたものは、ほとんどありませんでした。この二番目の秘訣の方も、幸せな恋愛や結婚をするためには、とても大切なはずなのにです。

　幸せな恋愛や結婚をするための秘訣がたった二つだけだなんて、しかもその二つを守りさえすれば必ず幸せになれるだなんて、眉唾だ――この「はじめに」をここまでお読みになって、そうお感じになった人も多いのではないでしょうか。
　もしも本当にそんな秘訣があるのなら、大勢の人たちが知っているはずだろう。なのにそれが書かれている本などが少ないというのは、その秘訣があまり当てにならないことの証じゃないのか――そうお考えになった人も、いらっしゃるかもしれませんね。

　しかし私は、この二つの秘訣が正しいという強い自信を持っています。
　この「恋愛で必ず幸せになる秘訣」が本として出版されたとして、「秘訣を二つともきちんと守ったのに、幸せになれなかった」という人がいらっしゃったとしたら、本の代金をお返しするとお約束してもいいと思っているくらいです。そのような人は絶対に現れないはずだ、と堅く信じていますので。
　そんな私の自信が間違っているかどうかは、どうか私の「秘訣」を読んでいただいた上で、皆さんがご自分で判断なさってください。

　確かに世の中には、ちょっと考えこんでしまうような「秘訣」の類を唱える人もいますよね。
　たとえば「決してあまり高望みはせず、手に入ったもので満足するようにしましょう」という「秘訣」を考えてみてください。
　この「秘訣」を守った人は確かに、主観的には幸せになれるのかもしれません。なにせ「手に入ったもので満足する」わけですから、それをきちんと守った人は「満足」しているはずなわけです。たとえ、それが実際には単なる自己満足でしかないのだとしても。
　それに「手に入ったもので満足する」、言いかえるなら「与えられたものに感謝する」という考え方は、とても大切なものだという気もします。
　しかし、これが恋愛や結婚の「秘訣」だと言われると、どこかごまかされているような気もしてしまうのではないでしょうか。
　それに対して、私が考えている「二つの秘訣」は、決してそんな「単なる自己満足の幸せ」を促すものではありません。本物の、しかも究極のそれだと言えそうな幸せをもたらすものだと私は信じているのです。

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