恋愛に役立つ本を紹介.1

『幸せに役立つ恋愛本ガイド』では「恋人や結婚相手との間で幸せな関係を築いていくために、読むと役に立つ本」をご紹介します。

　その相手との関係が「恋人同士」か「夫婦」かは、特に区別しません。どちらの場合であっても、幸せな関係を築いていくために役立つ知識や方法には、共通する部分が多いからです。つきあい始めてから年数がたち、関係がマンネリ化してしまった感のある恋人や夫婦も、『幸せに役立つ恋愛本ガイド』でご紹介している本を参考にして相手との接し方を見なおせば、幸せだった日々を取り戻せるのではないでしょうか。現に『幸せに役立つ恋愛本ガイド』でとりあげた本の中には、そういう実例が紹介されているものもあります。もちろん、これからつきあい始める恋人たちにとっても、『幸せに役立つ恋愛本ガイド』がご紹介する本はきっと役に立ってくれることでしょう。

「つきあっている恋人はいるけど、どうも相手がこちらの望んでいるような接し方をしてくれない」だとか、あるいは「結婚したものの、どうも夫婦仲が今一つしっくりいかなくて困っている」だとか――決して、あなただけではありません。そういう悩みを抱えている人たちは、とてもたくさんいるのです。「つきあい始めてはみるものの長続きせず、いつもすぐ別れる結果になってしまう」という人も、いることでしょう。

　それらのケースをいろいろ調べてみると、一つの事実が見えてくるようです。それは「恋人や結婚相手との関係に何か問題が生じるのは、男と女のものの考え方や習性の違いが原因になっている場合が多い」ということです。

　世の中には同性愛の人もいますが、恋人や夫婦というのは普通、ほとんどの場合は異性ですよね。しかし男と女はもともと、ものの考え方や行動のしかたが、いくつかの点で異なっています。
　でも私たちは、異性の考え方や習性を、必ずしも充分に知っているとはかぎりません。だから恋人や結婚相手の気持ちやふるまいが理解できなくて、不安や不満を感じてしまう場合が出てくるわけです。

　異性の心理や考え方や習性についての知識を学んでおくと、たとえば「あの時あの人がああいうことを言ったりやったりしたのは、こういう気持ちに基づいてのことだったのか」などと理解できるようになります。「てっきり私のことを責めているのかと思ってしまったけれど、そうではなかったのね」とわかる場合も、あるでしょう。そして「お互いに理解しあって仲よくすごすには、こうすればいいのかな」という手だても、見えてきます。

　そしてそれらについて学ぶには、それらの知識が書かれている本を読むというのも一つの手なのでしょう。
　ところがそういう本を読んでみようと思った人は、一つ大きな問題に直面してしまうことになります。
　なにしろ世間には恋愛に関する本が、実にたくさんあふれています。それらの中で、いったいどれが「幸せな恋をするため、実際に役立つ本なのか」を見分けるのは、けっこう難しいのです。

　あなたが今までに読んできた、恋愛に関する本のことを思い出してみてください。それが小説であれエッセイであれ漫画であれ、あなたと同じ性別の作者や著者が書いたものが多かったのではないでしょうか。

　恋愛を扱っていて女性の読者のために書かれた本は、女性の著者によるものが圧倒的に多いようです。
　一方で男性は普通、恋愛に関する本を読むことが、女性ほど多くありません。しかし中には男性の読者を対象にして書かれた恋愛の本も存在し、それらは男性の著者によるものが多くなっています。

　そして女性の著者が女性の読者に向けて書いた恋愛の本には、正直に言って男性の心理や習性などが正確に描写されていないものが珍しくありません。「こんな男性に愛されたい」という女性の側の一方的な願望が投影された、決して実際にはありえない男性の姿が描かれていたりするのです。
　もちろん、これは男性の著者が男性の読者に向けて書いた本でも同じことが言えます。男性の願望が投影された、実際には決して存在しないような女性が登場してきたりするのです。

　それらの本は残念ながら、異性の本当の心理や考え方などを知るためには役に立ちません。
「幸せな恋をするため、実際に役立てる」には、異性の心理や習性が正確に書かれている本を探す必要があるのです。

（2014年の9月5日に掲載する予定の「恋愛に役立つ本を紹介.2」の頁に続きます）

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