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優しい人は優しい人を好む [いい恋のためのエッセンス]

「ここにおられる皆さんは全員、入門篇の講義はお聞きになったはずですよね。恋人や結婚相手を探す時にはとにかく優しい人を選べって、さんざん言われましたでしょう。外見だとか経済力などという他の要素は、いっさい気にするべきじゃないって。
 でも、それだけでは駄目なんですね。皆さんが優しい人を見つけて好きになったとしても、それだけでは意味がないんです。だって、そうでしょう。その優しい人にも皆さんのことを選んでもらわなければ、おつきあいすることはできないのですから。

 ですから皆さんが優しい人を見つけて好きになったとしても、その次にはまだ、とても大きな難関が控えているわけです。皆さんが見つけたその優しい人に、どうやって皆さんのことを好きになってもらうかという難関が」

「ここで一つ、とても大きな疑問が持ちあがってくるわけなんですね。はたして優しい人たちは、どういう相手を好きになるのかという問題です。いったい優しい人たちは、どういう相手と恋人になったり結婚したりしようと思うのでしょうか。
 それがわかれば、皆さんにとってはとても好都合でしょう。『優しい人は、こんな人のことを好きになりやすい』とわかったら、皆さんがそういう人になれるよう努力をすればいいのです。そうすれば、優しい人から好きになってもらえる可能性が高まりますので。

 はてさて優しい人たちは、どういう人のことが好きなのでしょう。皆さん、おわかりになりますか。
 じらしていじわるをせずに、答えを言ってしまいましょうね。実は優しい人というのは、やっぱり自分と同じように優しい気だての相手のことを好きになりやすいのです。

 そう言いますと皆さんの中には、ちょっと疑問をお感じになる方もいらっしゃるのかもしれません。優しい人なら何かこう恵まれない状況にある人のことを同情し、その人のことを好きになる場合も多いんじゃないかって。
 そういうことは確かに、あると思います。しかし問題は、そうやって優しい人が何か恵まれない状況にあった人とおつきあいしはじめたとして、それがはたして長続きするかどうかということなんですね。

 その恵まれない状況にいた人が、実は優しい気だての持ち主だったとしたら、二人の仲は長続きする場合が多いと思います。しかし恵まれずにいた人が、実は決して性格の優しくない人だったとしたら、どうでしょう。優しい人はその人とおつきあいしているうち、おそらくその人のことが、あまり好きではなくなってしまうのではないでしょうか。そして結局、二人は別れてしまう可能性が高いに違いありません。

 ですからやっぱり、優しい人とおつきあいして長続きするのは、相手の側も優しい気だての人だった場合が多いと思うんですよ。
 つまり優しい人と恋人同士や夫婦になって長く幸せでいつづけるためには、あなた自身も優しい人になる必要があるのです」

「もう一度、くりかえさせていただきます。優しい人に愛されるためには、あなた自身も優しい人になるべきなのです。
 こう申し上げると、とりわけ女性の皆さんの中には、不安を抱かれる人がいらっしゃるのかもしれません。自分の側が相手に優しくしたら、都合のいい女として利用されるだけで終わってしまうんじゃないか、という不安ですね。
 確かに自分に対して優しくしてくれる女性のことを、都合のいい相手として利用だけする男性も世間にはいるようです。そういう女性のことは愛さず、どちらかというと自分に対してそっけない態度を見せる女性のほうを好きになる男性もいるようです。

 でも、だからといって悩んだり迷ったりする必要はありません。そういう男性は、決して優しい男性ではないからです。そういう男性と結ばれて恋人同士や夫婦になっても、決してあなた自身が幸せにはなれないでしょう。
 ですから相手がそういう男性だとわかったら、その人とは深く関わらないようにすればいいだけのことです。そんなしょうもない男性に対する未練はさっさと捨てて、他の優しい男性を探してください。

 一方で男性の皆さんの中にも、不安を感じる人がいらっしゃるかもしれませんね。
 気だてが優しい男性というのは、別の言いかたをすると『いい人』です。そして『いい人』は女の人たちから恋愛の対象として見られにくい、と言われることも多いですよね。
 確かに、そういう事実はあるようです。でもやはり、決して気にする必要はありません。
『いい人』のことを好きにならない女性というのは、人を見る目がないわけです。そういう女性と恋人同士や夫婦になっても、あまり幸せにはなれないでしょう。そんな女性は放っておいて、あなたの優しさを評価してくれる女性を選んだ方がいいのです」
(「恋愛塾で深~く愛して」より)

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恋愛塾で深~く愛して まじめな性愛物語

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